1976年にNET(現:テレビ朝日)系列にて放送。全10話。
前番組『燃える捜査網』に続き、千葉真一が主演。
谷隼人、志穂美悦子以外を入れ替えたメンバー構成となっている。
だいぶ昔に、サンテレビかテレビ京都かで再放送してて、それ以来の視聴。
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あらすじと感想
警視庁捜査第五課(あんのか、そんなもん)に属する主要メンバーは次の通り。
五代正弘・・・千葉真一。
高山哲夫・・・谷隼人。
井出竜二・・・川地民夫。
新川豊彦・・・大門正明。
桂木みどり・・志穂美悦子。
伊丹始・・・・井上誠吾。
若林眉子・・・ひし美ゆり子。
相良課長・・・北村和夫。
ゲストは岡田英次、細川俊夫、寺泉憲(当時は寺泉哲章)、ミッチー・ラブなど。
昔観た時より面白かった。
心臓病の手術で来日した少女を守る捜査第五課の活躍って話。
岡田英次さんが殺し屋なのだが、その過去が戦争がらみ。
この頃、岡田さんっていろんなドラマのゲストで結構悪役やってんのだが、
これが一番いいんじゃないかなあって思う。
ミッチー・ラブ=ジャッカー電撃隊しか連想せんねえ。
相変わらず主題歌『哀愁のスキャット』はいいですな。
グレートマジンガー『ジュンの歌』の歌詞変えただけなんだけど、両方好き。
両方好きってのは、意外に少ないもんねえ。
インストで流れて挿入歌となる『別れを告げて旅に出る』は、
『ビューナスAの歌』の歌詞変えたものだけど、こっちは両方ピンとこない。
それはさておき、第1話の一番人気はひし美ゆり子さんのナース姿に間違いない。
それが男の性である(笑)
ゲストは南原宏治、北川めぐみ、水原麻記など。
警視庁副総監を誘拐したグループと捜査五課の対決。
いつもは所轄の刑事とか町工場の社長の河合さんが刑事部長。
めっちゃ出世。
誘拐もの×タイムリミットものって感じだが、
誘拐される人物とタイムリミットの人物が違うところに
面白さがあるっちゃあるし、弱いっちゃ弱いところ。
そもそも、だんだんその二つはどうでもよくなってくる(笑)
まあ、見どころは南原さんの悪党ぶり。
しかし、全然プロフェッショナルではないよねえ。
ゲストは荒谷公之、松平純子、江見俊太郎、長谷川弘、ユセフオスマンなど。
レーサー崩れの若者を使って、
時価10億円のダイヤ詐欺を働くグループと捜査五課の対決。
東映らしいドラマの展開と、終盤の千葉ちゃんのアクションが魅力。
しかし、またアンタか状態のユセフオスマン。
日本にはアンタしか外人おらんのかぐらいに思ってたなあ、小さい頃。
ゲストは今井健二、中島ゆたか、伴直弥など。
千葉ちゃんを逆恨みした我らが今井健二さんが、
中島ゆたかさんと子供を人質に立てこもっての攻防戦。
ボギーの同名映画が有名だけどね。
こういう場合、犯人側のドラマをどう描くか、
攻防戦の緊迫感が大事になってくるけど、そこはまあまあ。
若干、セリフ棒読みな感じの人もいたり(笑)
過去の話、長くねえかって気はするけど。
しかし、よく弾切れするねえ(笑)
ゲストは待田京介、西沢利明、水上竜子、西尾三枝子など。
7年前、現金輸送車が襲われ三億円が強奪された。
ところが、犯人が車を置いていたガレージがなぜかバレて、
一人は射殺、一人は刑務所、一人だけが逃げ延びた。
そして時効寸前、逃げ出した脱獄犯を捜査五課が追ううちに、
七年前の真相も暴き出すというお話。
千葉ちゃんお休みの回。
主役が休んでもストーリーには特に影響はない。
なんせわかりやすいにも程がある(笑)
こうきて、こうきて、こうなるんでしょみたいな。
ゲストは郷鍈治、八名信夫、南条弘二、藤山律子など。
小森組幹部がニトロで爆死したのをきっかけに、
手打ちしていた小森組VS二天会の抗争が再燃。
そんな中、幹部を尾行していた郷さん&大門さんが、
八名さんらと廃墟にニトロと閉じ込められてしまう話。
ネタは結構面白いんだけど、見せ方がイマイチ。
なんかいろいろ細かいところが薄味すぎる。
こういうのって、もっと面白くなってもいいはずなんだけどなあ。
ゲストは三浦真弓、幸田宗丸、加藤和夫、またあんたかユセフ・オスマンなど。
外国特権の壁VS捜査五課のお話。
商社マンが殺され、使用された拳銃は日本で出回っていないもの。
殺された商社マンの彼女(三浦真弓)も廃人にされ、
千葉ちゃんの怒りのアクションが展開される。
外交特権の壁は、今も昔も厚い。
ガーナだったか、どこかの大使公邸で違法バカラが摘発された時があったが、
関与が疑われた大使は逮捕されなかった。
はたまた、外交官ナンバーの駐車違反は年間数千件という話もある。
全くもって、ふざけた話。
日本人には厳しく、外国人には甘い。
この国はどうなっとるんだ。
ま、そういうのもあって、
せめてドラマの中ぐらいスカッとさせてもらいたいところだが、
やっぱり大使までは手が及ばない。
せいぜいどつくぐらいしかない。
どつくだけまだマシで、今じゃそんなドラマも作れないような。
やれやれ。
ゲストは真山知子、上野山功一、斉藤真など。
第二のデビ夫人と呼ばれる女性に絡む事件を解き明かす捜査五課の話。
といっても、メインは大門さん演じる新川刑事。
どつかれるわ、爆弾仕掛けられるわ、撃たれるわ、
轢き殺されそうになるわで、ひたすら災難に襲い掛かられる。
ストーリーはどうでもええが、
真山知子さん&志穂美悦子さんは綺麗だねえ。
ゲストは浜田寅彦、武藤章生、速水亮など。
銀行に運び込まれた現金を強奪した犯人グループVS捜査五課の話。
メインは谷隼人さん。これまたどつかれ、手錠で繋がれエライ目に。
冒頭にジュリーの「立ちどまるなふりむくな」が流れる。
意図的に選んだかどうかは知らんが、
強奪犯は歌の通りにわき目も降らずに金奪って逃げる。
まあ、この逃げ方に一工夫あるわけだが、
タイトルにあるような強行突破ではチートもない(笑)
見どころは浜田さんがこの頃では珍しく善玉で、
武藤さんや沖田さんなど名バイプレーヤーが出てるとこかねえ。
ゲストは河村弘二、高津住男、内田勝正、溝口舜亮など。
政財界の汚職の黒幕をガードすることになった五課。
脅迫相手を探るうちに真相にたどり着いていくが――という展開。
この話だけ、なんとなく覚えてるなあ。
しかし、最終回ぐらい全員揃えてくれんかね(笑)
ま、みんな忙しかったんでしょうな。
連ドラは花盛りだし、映画はなんやかんや言うても本数はあったし。
主題歌は大好きなんだけどなあ。