1974年日本公開のフランス映画。
伝説のシャンソン歌手、エディット・ピアフが
歌手として栄光を手にする前の時代を描いたもの。
主演はブリジット・アリエル。これが映画デビュー作。
原作はシモーヌ・ベルト―。ピアフの義理の妹である。
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あらすじ
第一次世界大戦のさなか、舗道に産み落とされた赤ん坊。
その名はエディット。
ドイツ軍に銃殺された英雄的な女スパイの名が由来だった。
母親に捨てられ、淫売宿に預けられ
面倒を見てくれる人もいない中、転機が訪れる。
戦場帰りの父親・ルイが引き取りに来たのだ。
大道芸人だったルイに教えられ、
エディットは道端で歌うようになった。
大人顔負けの声を持つエディットは、
15歳になった時に独り立ちを決めるのだが、
それは新たな苦難の始まりだった――という話。
感想
この頃のフランス映画ってそんなに観てないから、
なんか新鮮な感じ。
まあ、時代が時代だけに古めかしく感じる人もいるかもしれない。
オカンもそこそこ名のある歌手だったらしいねえ。
遺伝ってあんのね、やっぱり。
そりゃそうですわな、遺伝子50%ずつ引き継がれるんだから。
どこの部分が大きく表れてくるかって話ですわな。
諸説入り乱れていまだに謎の人ではあるが、
国民的シャンソン歌手であったことは間違いないわけで。
「ばら色の人生」を第二次世界大戦のドイツ占領下の中で作り、
フランスのレジスタンス活動にも貢献したエディット・ピアフ。
その時代までは描かれていないが、
どうせならそこまで行った方がよかったのでは。
その方が裏町で育った野性味というか、
反骨精神というか、より明確になるちゅうかね。
パリ解放のところで終わるとか。
なんか、本人の恋愛とか巻き込まれた事件とか
個人的な出来事が中心なのは、ちともったいない気がする。
まあ、もともとの邦題は「愛の讃歌」だけだったから、生涯ではないわいな。
2007年の映画がヒットしたから、そこに乗っかってんのかもしれんけど。
あんまりそういうのは、よくないと思うよねえ。