1965年、マカロニウエスタン黎明期の一本。
ジュリアーノ・ジェンマの存在を初めて知った作品。
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あらすじと感想
昔、深夜映画でやってたのを観て以来の鑑賞。
ブレント(ジェンマ)は牛泥棒のジルから牛を買う。
ところがその直後に持ち主が現れる。
当然、泥棒呼ばわりされ争うブレント。
はずみで相手を殺してしまう。
無実を証明しようと町を脱出したブレントはジルを追う。
その途中、砂漠で衰弱した女性ルーシーを助ける。
彼女は誘拐されていたのだ。
犯人は町の有力者クレイトンの息子。てな感じで話が進んでいく。
ま、最後は無実の罪も晴れハッピーエンド。
久々に観たがなんちゅうかマカロニらしくない。
むしろアメリカの伝統的西部劇の要素が多いかも。
その前から変名でマカロニウエスタンに出てたジェンマは
このあたりから一躍大スターに。
本作が珍しいのはマカロニウエスタンといえば
主人公が賞金稼ぎだったり流れ者もしくは殺し屋が多いのだが
ジェンマはカウボーイ生活でためた金で牧場経営したいなんて思っている好青年。
フランコネロみたいに不潔そうでもなければ無精ひげもない。
さわやかそのもの。
なんやかやでジェンマの早撃ちガンアクションはかっこいい。
良き伝統の部分は例えば主人公が左肩撃たれるとか
(何で額に弾あたらんねんという話なのだが)
ピンチにゃ応援が駆けつけるとか町に住んでる連中が味方してくれるとかこれぞ定番。
なのでマカロニウエスタンらしい残虐シーンを期待するとハズレ。
まあジェンマだし。
最後は馬車に乗ってサヨウナラ。
見送る方も笑顔。
スカッとするにはもってこいの映画。
ちなみに続とタイトルについてはいるが
「さすらいの一匹狼」とはなーんの関係もない。
いいかげんなもんだ(笑)