時代劇スペシャル「裏切りの報酬」を観る

1983年放送の時代劇スペシャル。
原作は笹沢左保『追放者・九鬼真十郎』。
主演は露口茂。佐藤友美、山本みどり、長谷川昭男などが出演。

あらすじ

腕は立つが道場破りや用心棒で
何とか暮らしている浪人・九鬼真十郎(露口茂)。

ある日、真十郎に旗本・向坂(平泉成)の
誘拐された奥方救出の依頼が持ち込まれる。

愛犬であり相棒・シロを連れて、奥方救出に向かう真十郎。
しかし、救出された奥方はならず者たちの慰み者となっていた。
最後に一人残った男も叩っ斬り、無事奥方を救出する。

口止め料の十両は受け取らず
依頼料二両だけを受け取る真十郎。
同じような貧乏長屋に住む作之進(刈谷俊介)に渡してやる。
病気の母親の薬代に困っているのを知っていたからだ。

そんな中、真十郎は清吉(松山政路)から妙な話を聞く。
自分が懇ろにしている女・おなか(ホーン・ユキ)が
最近、男を作ったというのだ。
しかも、その男が作之進だという。

数日後、雨の中、突然襲われる真十郎。
襲ってきたのは作之進だった。
死に際に向坂家から二十両で雇われたことを話す作之進。

しかも、裏で絵をかいていたのは清吉とおなか。
おなかとデキていたのは、清吉だったのだ。
土砂降りの中、真十郎は清吉を斬り、おなかの顔をはつる。

北町奉行所の裁きの結果、重追放となる真十郎。
当てのない旅に出るが、
江戸から付いてきたおなつ(山本みどり)に誘われ、とある村へ。

しかし、そこの村にはいろいろと秘密があり――という話。


感想

真十郎が重追放となるまでが4分の1ぐらいで、
あとの4分の3は村へ行ってからのお話。

この4分の1に結構いいメンバーを使うところが、
贅沢というか何というか、まだ時代劇が製作できてた時代というか。
ホーン・ユキさんに至っては、これが引退作品。
にもかかわらず、顔をはつられるという、ある意味斬られるより辛い。

もっとも旅に出てからは、そんなことは忘却の彼方に。
しかし、忘れた頃に過去が絡むどんでん返しがやってくる。
このあたりは、さすが笹沢左保原作という感じかね。

露口さんは、この頃まだ山さんやってんのかね。
もうそろそろ殉職か~って頃だと思うんだけど。

水戸黄門第一部」の頃は今観ても思わないけど、
これ観てるとなんか山さんしか連想せんのよね。
声のトーンのせいかねえ。

山本みどりさんはキレイですな。ファンです。
時代劇と刑事ドラマに欠かせないお方って感じ。

何はともあれ、原作を読んでみよ。

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