松本清張原作ドラマ「砂の器(1977年版)」を久々に観る

1977年10月から11月にかけてフジテレビ系列で放送。全6回。
主演は仲代達矢。田村正和、山本亘、真野響子、小川知子、中尾彬などが出演。

あらすじ

かつてエリートとして将来を嘱望された
警視庁捜査一課・今西栄太郎(仲代達矢)。

部長の娘と結婚して一人息子を設けるも、
その子どもを自分の不注意で死なせ、妻には逃げられ歯車が狂った。

今では巨人戦の結果だけが唯一の楽しみ。
そんな今西が蒲田操車場で起きた殺人事件に携わる。

所轄の若手刑事・吉村(山本亘)とコンビを組み、
徐々に事件にのめり込んでいく。

逃げた妻の妹・雪子(真野響子)が何かと世話を焼いてくれる中、
若手音楽家・和賀英良(田村正和)に迫っていく今西だが――という話。


感想

映画版を始め数々作品があるが、連ドラならではの良さがある作品。
雪子はオリジナルキャラだが、結構原作に忠実なドラマと言える。

演奏シーンとかは映画版には勝てん気がするけど、これはこれであり。
今西を主人公にして心情を丁寧に追いかけ、
手がかりを掴んだと思えば新たな難問がというつくりはよくできてる。

評論家・関川を演じる中尾彬さんの怪演、
仲代さんと脚本を書いてる奥さん・宮崎恭子さんとの夫婦チョイ共演、
吉村の恋人・花江役の水沢アキさんの美しさなど見どころもたくさん。

そしてマサカズはんはやっぱりマサカズはんだった(笑)
似合うんだよなあ、こういう役。
後の鏡竜太郎や古畑任三郎より、
眠狂四郎と2時間サスペンスを始め悪役の方が評価されるべきと思うんだけど。

今西と雪子のサイドストーリーは連ドラならではだし。
結末は賛否両論あるかもしれんけど、あれはあれでいいのでは。
時代を1974年に設定し、巨人V10を目指す中での絡め方がいいですな。

昔観た時より今西に感情移入するものがある。おっさんになったんだ(笑)
特別どインパクトがあるわけではないけど、味わい深い作品。

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