1987年土曜ワイド劇場で放送。
探偵神津恭介の殺人推理シリーズ第7弾。
原作は高木彬光の同名長編ミステリ。
ゲストは大場久美子、根上淳、蜷川有紀など。
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あらすじ
警視庁捜査一課の部屋の前の廊下で
入ろうかどうか迷っていた卜部土岐子(大場久美子)。
通りかかった研三(大和田獏)が兄の警部(岸部シロー)にご紹介。
土岐子は投機グループ「祐光会」会長・卜部舜作(根上淳)の三女。
あこぎな稼ぎで被害者も多かった舜作に呪いの文句が届こうが
警察は事件が起きてから出ないと動けないと警部は冷たい態度。
しかし美人の土岐子をほっておけない研三は卜部家へ。
すると祈祷師・昌子(蜷川有紀)が現れ、脅迫状と同じ予言をする。
そして血生臭い連続殺人が巻き起こり、神津恭介(近藤正臣)が乗り出す――という話。
感想
原作とは設定がいろいろ違う点がある。
というものの原作のことをあまり覚えていないのだが。
原作では研三が旧友を訪ねるとかね。
まあそのあたりは投資詐欺とか現代風になって、
女性が訪ねてくる方が絵的にはよろしいですな。
密室の湯船の中で血まみれで――というのが
そもそものひっかけというか。
このトリック、嫌いじゃないんだけど
知ってたら犯人即わかっちゃうんだよなあ。
昔の乱歩賞の「剣の道殺人事件」だったかな、
あれもこのテのトリックだもんね、確か。
なのでこう見せといて実は違う方法なんてのを考えないといかんのよね。
あんのかな、そんな方法。
まあそれが創作の楽しみとも言えるのだが。
伊佐山ひろ子のくだりはいらんから
もっと卜部家内部の話を面白くした方がよかったのでは。
長女も次女もわりかしあっさり殺されてきますからな。
「コメットさん」は頑張っておられます。
「ルックルックこんにちは」はまあ・・・いつも通り(笑)