大河ドラマ19「おんな太閤記」を久々に観る

1981年放送の大河ドラマ第19弾。
それまであまり取り上げられなかった秀吉の妻・ねねが主人公。
大河ドラマ初の女性単独主人公として話題を呼び、平均視聴率は30%超え。
脚本は橋田壽賀子、主人公・ねねは佐久間良子、秀吉は西田敏行が演じた。

あらすじと感想

主要メンバーは次の通り。
ねね……佐久間良子。
秀吉……西田敏行。
秀長……中村雅俊。
なか……赤木春恵。
お市……夏目雅子。
しの……田中好子。
茶々→淀……池上季実子。
信長……藤岡弘。
家康……フランキー堺。
みつ……東てる美。

その他、たくさんいすぎて困る(笑)
この時、役所広司さんも出てるんだよねえ。
信長の三男、信孝役。

『徳川家康』で信長を演じて一躍脚光を浴びるのは2年後のこと。

秀吉の密偵として働くみつが印象的。
秀吉が死んでからはねねに仕えることになる。


話の流れは次のような感じ。

ねねに一目ぼれして一緒に草むしりをする秀吉。まだ藤吉郎だけど。
その飾り気のない性格に惹かれて結婚することに。

信長のもと、足軽大将から武将となり出世街道驀進する秀吉。
ねねは家臣団の世話や町民との折衝など内政を担当。

ところが本能寺の変で信長が討たれ、事態は一変。
天下取りに向かう秀吉をねねは危惧するが、それが運命ならと心に決める。

やがて天下統一を成し遂げる秀吉だが、
明るさを失い老醜が目立つ秀吉に心を痛める。
そして秀吉が死去し、再び戦乱の世かと思われた時、ねねは――という話。


やっぱりこの頃の橋田壽賀子は冴えている。
「となりの芝生」「女たちの忠臣蔵」そして本作。
いずれもそれまでの概念を打ち破る革新的な作品だった。

天下統一を成し遂げてから猜疑心の塊みたいになっていく秀吉は
さしずめ劉邦みたいなもんかな。

権力者の発想ってのは変わらんもんなのかね。
ワンマン経営者の人は見た方がいいのでは。
秀吉の弟、秀長がこんだけ描かれてるのは珍しいかも。

秀長が長生きしてたらまた歴史もちょっとは変わったかなあ。
あとは秀吉の母・なかの赤木春恵さんが素晴らしい。
息子を怒りながら一番心配している、日本のおっかさんの姿。

大坂城の女たちの諍いを収めていくねねの存在感がいいよね。
秀吉がねねのことを“おかか”と呼ぶけど、流行語になったような。

今では完全にかつおぶしのことだけど(笑)

なんやかんやと言われる大河ドラマだけど
時代劇を定期的に作ってんのはここだけだもんねえ。
時代劇の火を消さないためにも作り続けてほしいですな。

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