1937年製作のフランス映画。
監督は名匠と呼ばれたジュリアン・デュヴィヴィエ。
舌噛みそうな名前のお方。主演はジャン・ギャバン。
ヒロインというか妖艶なお姉さんはミレーヌ・バラン。
Auto Amazon Links: プロダクトが見つかりません。
あらすじ
ここは地の果てアルジェリア、と歌った曲「カスバの女」というのがあるが
まさにその場所であるカスバは、あちこちから流れ者が集まる無法地帯。
御多分に洩れずペペ・ル・モコ(ジャン・ギャバン)も
フランスからこの地にやってきた犯罪者。
いっぱしの顔役となったはいいが、結局はこの地から出れないおたずね者。
地元の刑事はぺぺちゃんと仲良くしながらも一方では逮捕を狙っている。
そんな中、カスバを訪れたフランス人のギャビー(ミレーヌ・バラン)。
決して化粧品の名前ではない。当然森脇健児も出てこない。
これ幸いとばかりに刑事はギャビーを利用してペペちゃんを逮捕しようと計画。
まんまと計略に乗せられてしまったペペちゃんは――という話。
感想
何回観てもなんでこれがそんなに名作と呼ばれるのかさっぱりわからん。
ただただ間抜けな男の話でしかなく、ちーとも共感できん。
だいたいラストシーンの絶叫が有名なんて言われるが、
かぼそい声でちっちゃくつぶやくだけだったりする。
叫ばんかい! そして走って撃たれて死ね!
それが男のロマンというものである。
挙句の果てには蒸着せよ!とか
宇宙刑事ギャバンを見習えとか無茶苦茶言い出すのが常なのだ。
ペペ言うたら穂積ペペかポルトガルのDFかって話だし。
カトちゃんペ!でええやないかと思ったり。
なのでいつ観ても消化不良というか地団駄踏むというか。
これがハリウッドだったら走って撃たれると思うんだけどなあ。
ハリウッドでリメイクしている作品があるはずなんだけど
そっちはどうなってんのかねえ、ラスト。
ま、唯一いいのはペペ・ル・モコって原題を
「望郷」と題付けた人が素晴らしいセンスだってこと。それだけ。