1985年4月13日土曜ワイド劇場にて放送。
原作は松本清張の短編小説。1972年週刊朝日連載。
出演は篠田三郎、片平なぎさ、岡田茉莉子、三國連太郎など豪華。
今のところ映像化はこの1回だけとなっている。
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あらすじ
大学の助教授で法制史を教える山根(篠田三郎)。
ある日、古本屋でいい資料を見つけ、店の親父(稲葉義男)に出所を聞く。
本を売った人は、残念ながらすでに交通事故で死亡しているという。
遺族に他の本を見せてもらうようなんとか交渉したいと考えた山根は、
親父に調べてもらい、本の出所・深良家を訪ねてみた。
そこは高台にあるなかなか広い家。
当主の英之輔(三國連太郎)とその妻・宗子(岡田茉莉子)、
亡くなった息子の嫁・幸子(片平なぎさ)は健在で、快く山根を迎えてくれた。
資料を探した山根は、借りようとして英之輔を探す。
すると、英之輔と幸子の様子に異様なものを感じる。
資料を借りた山根は宗子に呼び止められ、幸子に案内され客間に。
そこには若く優秀な青年たちが待ち受けていた。
みな若く美しい未亡人の幸子が目的だったのだ。
メンバーに紹介されるも特に興味の無かった山根だが、
新聞で参加者の一人が自殺した記事を見て関心を抱く――という話。
感想
基本的な設定は原作とドラマはほぼ一緒だが、結末は全く違う。
なんせ最後に笑う人物が全然異なる(笑)
ま、これは好みの問題だけど
原作よりドラマの方がいいかなあ。
もっともそれが原因で、ドラマ化が他にないのかな。
それは定かではないのだけれど。
シャワー姿のなぎなぎを覗く三國さんの怪演が見もの。
ようやるわ、おっちゃんという感じ(笑)
山根はある意味狂言回しみたいなもんで
それほど重要な役どころでは実はない。
ましてやウルトラマンタロウには変身しない。
要は深良家のドロドロ感が出りゃいいのである。
そういう点ではなぎなぎ・連ちゃん・茉莉子様のラインナップは最高。
これ今やってもおかしくない話だと思うけどねえ。
原作とドラマを比べてみると一層そう感じる。