2002年公開の時代劇映画。
監督はこれが遺作となった岡本喜八。
主演は真田広之、鈴木京香、仲代達矢、小林桂樹、岸部一徳など豪華キャスト。
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あらすじ
頼まれてもいないのに仇討ちの助太刀を生業とする男、助六(真田広之)。
決して寿司ではなく、人の名前である。
この助六、17歳の時に江戸へ出るために故郷・上州を去った。
その途中、ひょんなことから仇討ちの助太刀をかって出て
それが病みつきとなってしまい、江戸へ行く話はどこへやら、
助太刀屋を稼業として全国を放浪していた。
そして7年が経ち、助六は亡き母の墓参りで故郷に。
ところが、街の様子がどことなくおかしい。
幼馴染で今はしょぼい小役人の太郎(村田雄浩)に聞いてみると、
近く仇討ちがあるらしいとのこと。
太郎の妹・お仙(鈴木京香)は旅に出る前とは見違えるほど美人になっていた。
これは俺の出番だと思ったものの、
兄の仇を討とうとしている脇屋新九郎(鶴見慎吾)と
妻木涌之助(風間トオル)に拒絶され、助六の出る幕は無し。
しかたないので昔なじみの棺桶屋(小林桂樹)を訪ねてみると、
そこで新九郎と涌之助の仇である元八州廻り・片倉梅太郎(仲代達矢)と出会う。
助六が見たところ、梅太郎は仇討ちされるような悪人には見えない。
そうこうするうちに仇討ちの検分役・榊原織部(岸部一徳)が登場。
仇討ちが始まり、梅太郎は斬られ見事仇討ちは終わった。
ところが、棺桶屋から梅太郎が実の父親と知らされた助六は――という話。
感想
他人の仇討ちをかって出ることを生業としていた助太刀屋が
自分が仇討ちをすることになるのだが、そこに一工夫あるところが面白い。
娯楽時代劇感満載のいい作品で、山下洋輔のジャズな音楽がまたよく合う。
最近作られる時代劇映画に足らんのはこういう娯楽感なんだよな、正直。
文芸的なもん作られてもねえ、劇場で観ててもしんどいだけやで。
昔確か月刊シナリオに載ってて、それで観に行ったと思うんだよねえ。
映画は娯楽であるということをあらためて教えてくれた一本。