フランス映画「天井座敷の人々」を久々に観る

1945年公開のフランス映画。日本では1952年公開。
監督はフランス映画界の巨匠マルセル・カルネ。
ナチス占領下の中、3年3カ月をかけて完成させた名作。

あらすじ

舞台は19世紀のパリ。
プールヴァル・デュ・タンブルは天井座敷まで
鈴なり状態で芝居小屋が立ち並んでいる歓楽街。

一方、ろくでもない連中も集まっているため
犯罪大通りというありがたくない名前も付けられていた。

この街でパントマイムをやっているバチスト(ジャン=ルイ・バロー)。
ある日、スリの疑いで周りからボロカス言われている
見世物小屋の美女ガランス(アルレッティ)を得意のパントマイムで助けた。

それをきっかけに想い合うようになる二人だが――という話。


感想

恋愛大河ドラマとでも言えばいいのか、
オーソドックスな流れの中にもいろいろな要素が詰め込まれている。

何よりもよくまあ戦時中にこんな豪華絢爛な作品作ったね。
普通反戦とかそういうメッセージを入れそうなものなのだが、
そういうのは眼中になく、だからといってナチスのプロパガンダにもならず。

ひたすら己の信じる映画を撮ったマルセル・カルネは凄い。
話は第一部が「犯罪大通り」、第二部が「白い男」の構成。

なんやかんや言うてもラスト、
ガランスが祭りの人波に消えていくシーンは名シーンだと思う。

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