多岐川裕美主演東映映画「新女囚さそり701号」を久々に観る

1976年11月17日公開の東映映画。

あらすじと感想

本作から主人公の松島ナミが「芸者小波」梶芽衣子さんではなくなる。
この作品では「聖獣学園」多岐川裕美さん。
前作までの梶芽衣子さんのさそりのイメージが強すぎるが、意外とイケる作品。

要するにさそりはほとんどしゃべらなくても絵になりゃOK。

しいていえば多岐川さんの方が情感があるかなあ。
まあ話の流れも関係あるけど。

どういう話かというと
女子大生松島ナミの姉「ジュン・サンダース」范文雀さんは、
政界の大物「風車の弥七」中谷一郎、三浦代議士の秘書だった。

世間は政界の政治献金を巡って騒然としていた。
(ロッキード疑獄の時代背景の影響でしょうな。
そういえば映画「金環蝕」で中谷さんは田中角栄を
モデルにした政治家を演じていたが偶然か?)

ナミの目の前では姉は拉致され、
婚約者の「窓際太郎」小林稔侍さんは轢き殺される。
(この頃の稔侍さんはこんな役が多い)

その夜、ナミは姉が残していたテープから三浦と政府の陰謀を知る。
数日後、姉の居所と引き換えにテープを交換しようと三浦代議士に接触するナミ。

しかし、国会議員に抱かれる姉の姿を見せつけられるわ、
三浦代議士に犯されるわ、挙句の果てには姉殺しの罪で投獄される。

しかも、信じ切っていた恋人「元オックス」夏夕介、
小坂の裏切りによってだった。どうなってんの叶刑事。

こうして女子刑務所に送致されたナミは、
その日から姉の復讐を誓う「さそり」へと変貌していく――というお話。


悲惨で痛快でエロチック、そしてバイオレンスな展開。

刑務所では
「ゴールデンハーフ」高村ルナのレズ攻撃をものともせず、
ナミを焼き殺そうとした「ミッチー」浅香光代を返り討ち。

舞台版「蒲田行進曲」根岸とし江さんと共謀し刑務所を脱走。
はなっから三浦代議士のスパイと見抜いており、根岸さんあえなく撃沈。

次の「さそり」に主演する夏樹陽子さんの初々しい秘書姿を見た後は、
なんと国会議事堂前で三浦代議士を刺す多岐川さそり!

絶対許可とってねーだろ。

主題歌「あいつの残影」より挿入歌「そして今では冬が好き」がメチャいい。

裏切った恋人を殺しに行くシーンなどは最高である。

世間的な評価はそれほど高くないかもしれないが、好きなんだよなあコレ。

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