1988年秋クールの月9ドラマ。全9回。
脚本家・野島伸司の連ドラデビュー作。主題歌はプリプリの「GET CRAZY!」。
最近NEMOPHILAの皆さんがユーチューブでカバーしてましたな。
主演は三上博史と麻生祐未。布施博、工藤静香、大江千里、鈴木保奈美などが出演。
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あらすじ
大学時代のヨット仲間である日高涼(三上博史)、
戸田輝也(布施博)、山下克巳(大江千里)の三人。
涼は製菓会社、輝也は不動産会社、克巳はデザイン事務所で働いているのだが
ある日背伸びをして弁護士だお嬢様だが集まるねるとんパーティーに参加する。
そこで出会ったのが渡辺亜紀子(麻生祐未)、
坂本恵美(鈴木保奈美)、中村美佐(井上彩名)の三人。
深窓の令嬢とのことだったが、実は三人ともイベントコンパニオン。
どっかで聞いたようなシチュエーション(笑)
オメーたちはふぞろいの林檎たちか。
そんなことはさておき、互いに嘘をついていることを心苦しく思いつつも
涼は亜紀子と、輝也は恵美と、克巳は美佐とカップルになってデートしていく。
ま、それでめでたしめでたしとなったら第1話で終わっちゃうので(笑)
ひょんなことから嘘がばれて関係が変化していくわけだな、これが。
涼と亜紀子の意地の張り合いを中心に、
ヨット部の先輩であるチイチイの娘・工藤静香に涼が惚れられ―の、
東大卒の弁護士・宇梶さんに亜紀子がベタぼれされーのしながら進んでいく――という話。
感想
時はバブル。いくら世の中が浮かれていようが
田舎の中3にとってはまあ知ったこっちゃなく何の恩恵もありゃしない。
この頃の2,3歳違いほど天国と地獄感があるのはないんちゃうかねえ。
まあ戦争に行く、行かんの時代を除けば。
どこでも就職できたのと受験生の多い中苦労して大学入ったら
バブル弾けてドツボの就職難になるという数年間でしたね。
今じゃなんていうの、ロスジェネ世代っていうの。
名称なんかどうでもいいんだけど、そんな中をしぶとく生きてきましたわな。
それはまあいいとしてそんな時代の中にあった
今は死語であるトレンディドラマ…に見えて実は純愛ドラマだったという、
その後のフジテレビ月9ドラマのラブストーリー路線の萌芽的作品ってとこかねえ。
見栄を張って嘘をつき、その嘘がばれても好きでいられるか。
これって現代でもそうというか、普遍的なテーマですわな。
ま、今じゃ携帯あるからあんなに会いたい会いたい留守電に言わんやろって話だが(笑)
シチュエーションは変れど根底にあるものはそう違いはないと思うけどね。
意外と現代色が強いようで結構古臭い姿というか、
世の中とのギャップの中でもがく人々を捉えてるドラマだったのよね、月9って。
振り返るとわりかしそう思うんだけど。
それでいてロマンチックというかね。
横浜でデートしようがアップルジャック飲もうが知ったこっちゃないけど(笑)
ヨットでも出てきたらライフル持ってドンパチ始まるドラマの方が好きだったわね、こっちは(笑)
三上博史はこれが連ドラ初主演、鈴木保奈美もこの時点では結構な大抜擢。
プリプリもまだダイヤモンドは出てないし、次の年かな。
学園祭で何組ダイヤモンドやんのよって時ね。この頃から人気上昇したイメージがある。
そういう初物づくし的なところと口紅の電話番号とかオシャレな感じが魅力の作品。