1995年の秋クールの月9ドラマ。全10回。
主演は中井貴一、小泉今日子。脚本は岡田恵和。
後に「最後から二番目の恋」でもトリオを組んだ。
常盤貴子、草彅剛、竹野内豊、坂井真紀などが出演。
主題歌は小泉今日子「BEAUTIFUL GIRLS」。なぜだかDVDは出ていない。
あらすじ
江戸時代のクリスマスイブに起きた一つの心中事件。
廻船問屋の一人娘・お由紀(小泉今日子)と丁稚の真吉(中井貴一)。
二人は身分違いのためかなわぬ恋に悩んだ末、
来世を誓い合って満点の星空のもと入水していった――。
そこから約200年経った現代社会。
星好きのOL・神崎茜(小泉今日子)は年下の恋人・永井(竹野内豊)からプロポーズされる。
クリスマスイブに永井と結婚式を挙げることになった茜だが、
当然のごとく自分がお由紀の生まれ変わりだなんて知る由もない。
かたや妻から三下り半を突きつけられ
離婚調停中の会社員・高沢浩一郎(中井貴一)。
これまた真吉の生まれ変わりだなんて分かるわきゃない。
家は近いし200年の時を超えて出会ってもよさそうなものだが、
ちーとも出会わず運命の恋すら始まらない。
二人を結びつけるものは何か、そして二人は今度こそ恋を始められるのか――という話。
感想
とにかく発想の斬新さが素晴らしい恋愛ファンタジー物語。
王道ラブストーリーを逆手にとって最後まで運命の恋が始まらない(笑)
それでもドラマが持つのは脚本の力。
こういう恋愛ファンタジー的なのは岡田さんは抜群に上手い。
なんで持つかと言えば茜と浩一郎それぞれの家庭というか周辺でドラマがあるから。
浩一郎の娘がポイントとなって二つの物語が新しい一つの物語を生んでいく。
浩一郎の同僚が入会を待っているバツイチクラブとか、
永井のアメフト部OBたちの花嫁資格試験に茜が困るとかそういうところも魅力。
マンガチックなんだけど実際そういうことってあるもんね。
このあたりのバランスの良さも見どころ。DVD出してくれんかねえ。