安部公房原作・勅使河原宏監督映画「砂の女」を観る

1964年公開の独立プロ映画。配給は東宝。
原作・脚本は安部公房、監督は勅使河原宏。このコンビだからこそできた映画かな。
原作も映画も国内外で絶賛され、数々の賞を獲得した。
主演の男と女は岡田英次と岸田今日子。ロケは静岡にある砂丘で行われた。

あらすじ

夏の暑い日、昆虫採集大好き教師(岡田英次)が都会から砂丘にやってきた。
なんで砂丘に虫を求めてやってくるのよと話だが、それがマニアというものだ。
昆虫マニアの教師に授業なんか絶対習いたくないが。

それはさておき、村人たちの計らいで教師はある家に泊まることに。
ところがそこは、家というより蟻地獄ですかこれはというぐらい
深ーい穴の底にあるボロボロの部屋みたいなところ。

なんじゃこりゃと思いながら降りて行ってみると
意外や意外、なかなか色気のある女(岸田今日子)に迎えられる。

ありゃ?まあまあ…いいかと思い始めた教師だが、
女は夜更けに砂をかきだすという奇妙な労働を始め出す。

教師は自分が砂かきの働き手として誘い込まれたことに気づくのだが――という話。


感想

人間の存在と自由について独特の形で追及した意欲作。
まあよくわからんといえばわからんし、わかるっちゃわかる。
どっちやねんという話だけど、まあそんなところ。

最初は逃げる努力をしていた教師が、
知らず知らずのうちに砂の穴の生活に順応してしまう姿が身につまされる。

そこに女性がいることで何とかなっちゃうってとこがね。
性と生は関連してるんだねえと納得。

いったん外に出たのにまた戻っちゃったりなんかする。
学校はどうした、お前教師だろ(笑)

結構いろいろと教訓に満ちている作品。

記事作成・ライティングに関するお問い合わせ・ご相談

コピーライター育成オンラインアカデミー

最近の投稿

テーマ別

ページトップに戻る