1973年公開のイギリス・フランス・アメリカ合作映画。
監督は「真昼の決闘」「尼僧物語」のフレッド・ジンネマン。
主役の殺し屋・ジャッカルを演じたのはエドワード・フォックス。
原作はフレデリック・フォーサイス。彼の名を一躍有名にした作品。
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あらすじ
ドロ沼のアルジェリア戦争から抜け出すべく誕生したフランスのド・ゴール大統領。
だが、フランスのためと信じてアルジェリアで戦い続けてきた一部の軍人などにとっては、
「お前何アルジェリアの独立認めとんじゃ、コラ!」状態なわけで。
しかし、時代の流れには抗することもできず
そうした勢力はフランスを追い出され海外で密かに活動する羽目に。
「おのれド・ゴール、この怨み晴らさずにおくべきか」てなもんで
外部から暗殺者を雇ってド・ゴールを亡き者にせんと企む。
そこで雇われたのが通称ジャッカル(エドワード・フォックス)という暗殺者。
ジャッカルは用意周到に暗殺日とその方法を決めていくが、フランス警察もさるもの。
捜査の指揮を任されたのはパリのルベル警視(マイケル・ロンズデール)。
暗殺者ジャッカルとルベル警視の丁々発止の対決が始まる――という話。
感想
やっぱり何度観ても面白い。
結末から何から何まで知ってるのにね。
このテの映画としてはこれを超えるものはなかなかないんちゃうかなあ。
「ブラック・サンデー」とかはねえ、結構比肩する面白さだけど。
ドキュメンタリータッチであのカスタムライフルを調整する場面とかカッコいい。
まあライフルをカッコいい言うと問題あるかもしれんが、しゃあないやんカッコいいんやから。
我が身守るために何でも利用したあげく平然と人を殺し、
いろんな姿に変装し引き受けた仕事を達成するため淡々と行動する。
ひどい奴なんだけど嫌らしくないんだなこれが。
おお、これがプロフェッショナルかって感じで。
かたや警視の方は頑張れよ、おっちゃんみたいな(笑)
なんかねえ、応援したくなる雰囲気があるわね。半分過ぎてからぐらいしか出て来んけど。
狙う側と防ぐ側の描き方のバランスが素晴らしい。
なんかねえ、スッと入ってくんのよね。あれ簡単なようで難しい。
しかし最後はそんなに浮かんでもと思うなあ、やっぱり(笑)
1997年にもリチャード・ギア、ブルース・ウィリスでリメイク。
でもなんか原作とはずいぶん違うらしいし、まだ観てない。
そのうち見比べてみたい。