1972年10月から2クールで放送された
望月三起也原作のテレビドラマ「ワイルド7」。
連載開始は1969年で約10年続いた人気マンガ。
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何年か前に瑛太主演で映画化もされた
(ワイルド7じゃなくマイルド7じゃねーかという話もあったが)。
腕を見込んでスカウトされた7人のアウトローが超法規的警察官になり、
法で裁けぬ悪に対してマシンガンで処刑を行っていくというおよそ少年誌とは思えないハードなお話。
指揮官草波隊長には「こんなにヤセていいかしら」川津祐介。
骨盤体操を世に広めた功労者でもある。タバコの持ち方がキザ、というかダサい。
このお方、昼間は秘書の真理アンヌと弁護士事務所をしている。
悪の組織ブラックスパイダーをぶっつぶすことだけを考えており、
最終回に至っては人質をとって逃げる相手に対し「撃て!処刑せよ!」とメンバーに叫ぶ(むちゃくちゃである)。
結果、人質は殺され組織には逃げられ、
ワイルド7メンバーに白い目で見られるが本人はどこふく風。
こんなリーダーについていきたい奴いるか?って話である。
ワイルド7メンバーはメンバーで正義の味方らしき人いないし
(小野進也さん筆頭にどちらかといえば刑事ドラマや時代劇で
悪役を演じることの多かった方たちばかりである)、
第十三話で仲間が死んでも隊長が「確認した」の一言で終わり。
本人ちっとも出てこない(哀れだ)。
最後には供養とばかりにやっつけた悪いやつらとともに
穴のあいたヘルメットが爆発で吹っ飛ばされる(どこが供養だ?)。
その他、突っ込みどころ満載なのだがなぜか面白い。
最近はこういうぶっとんだ30分テレビドラマはとんと見なくなった。
そのうち全話鑑賞しようと思えるドラマである。