1969年公開の松竹映画。
その前の「黒蜥蜴」がヒットしたからもう一回いったれ、てなもんである。
主演は丸山明弘、今の美輪明宏さん。原作から離れ完全オリジナルな内容。
若かりし田村正和、小沢栄太郎、松岡きっこ、内田良平、西村晃などが出演。
あらすじ
クラブ「黒薔薇の館」に夜ごと現れる竜子(丸山明弘)。
決して緋牡丹のお竜ではない。そっちやったらそれはそれで面白そうだが。
竜子の美貌と謎めいたというか淫靡な雰囲気に魅了される男たち。
館の経営者・佐光(小沢栄太郎)もその一人だが、
まあおじいちゃんに見向きもするはずがない。
ところが、佐光のボンクラ次男・亘(田村正和)が帰って来た。
一目会ったその日から恋の花咲くこともある、ってパンチでデートではないが
燃えろいい女(男だけど)状態になって、竜子と亘の至上の愛は燃え上がるのだが――という話。
感想
凄いいい映画ってわけじゃないけど独特の雰囲気が何とも言えない。
昔の夫だなんだって次々と出てくるけど竜子が冷たいのなんの(笑)
しまいにゃ復縁迫る内田良平がジョー山中と刺し違えて死ぬ。わけわからん。
デカダンスというか耽美的っていうのかな。
これならこの路線でもっと耽美的な館をメインにするのもありかねえ。
そこで巻き起こる密室殺人みたいなね。全然話変わってくるけど。
実業家のボンクラ息子と永遠の愛なんてのよりはそっちの方がノレるかな。