1993年の1月~3月にフジテレビ系列で放送された月9ドラマ。全11回。
脚本は後に「踊る大捜査線」を書く君塚良一さん。
主演は菊池桃子、工藤静香。時代を感じますな。
工藤静香の「慟哭」が主題歌。一晩中泣くあれね。
作ったのは中島みゆき、後藤次利コンビ。
当時、これでもかというぐらいカラオケで聞かされた覚えがある(笑)
出演は保坂尚輝、桐島かれん、別所哲也、緒川たまき。このあたりがメインかな。
そして先日お亡くなりになった大林宣彦監督が出演。
といってもドラマの中でも故人だったのだが。
DVDは出てないんだよねえ。何でも録画しておくもんだ。
あらすじ
映画会社宣伝部員の青木千夜子(菊池桃子)。
フリーターの妹・一夜子(工藤静香)の母代わりとなりながら、
ともに5年前に他界した父・順平(大林宣彦)の未完の映画を
完成させたいと仲良く暮らしていた。
その未完の映画のタイトルは「あの日に帰りたい」。
千夜子はニューヨークに留学したいという一夜子の費用を作り、
プロボクサーを目指している恋人の準二(保坂尚輝)の見張りまで引き受ける。
ところが、一夜子はとっとと帰ってくる。
しかし、その間に千夜子と準二は関係を持ってしまい、
仲の良かった姉妹に亀裂が入りドロ沼の状態になっていくのだが――という話。
感想
時はバブル崩壊後とはいえ、今に比べりゃまだまだ華やかなりし時代。
そんな中、月9にある意味昭和感のあるドロ沼恋愛劇が誕生したのは画期的だった。
ま、そんな内容も菊池桃子がいる限りそこまで深刻感がないのが不思議(笑)
展開というか設定はゴリゴリの劇画なのにねえ、面白いもんである。
父親が本物の映画監督・大林宣彦起用ってとこがまた凄い。
ドロ沼姉妹が時々見返す未完の映画「あの日に帰りたい」の映像は
本当に監督自身が撮ったものだったんだよねえ。
無邪気な子どもの頃からの姉妹の成長記録を見返すドロ沼姉妹。
そりゃ一晩中泣こうってもんですわな。
THIS IS姉感満載の千夜子、THE妹・一夜子。
これ、それぞれチヤコ、ヒヨコと読む。このあたりも劇画チック。
視聴率はそこまででもなかったけど、印象に残るドラマ。