1963年公開の東映映画。
出だしのストップモーションや新聞記事が出るところは、
後の大ヒット映画「仁義なき戦い」にも活かされている。
出演は内田良平、三田佳子、佐藤慶、戸浦六宏など個性豊かな面々。
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あらすじ
刑務所帰りの風間(内田良平)。
地元に戻ってみればかつての縄張りはもう自分のものではなくなっていた。
だったら違うことしたろやないけと思い、
縄張り奪った組織のボスさらって身代金大作戦を考える。
とりあえず仲間を集めんと話にならんということで
昔の仲間である佐藤慶を筆頭に山本麟一、楠侑子、曽根晴美、
そして相手組織にいる戸浦六宏にスパイをさせて計画は実行に移される。
で、相手の会長とその娘である三田佳子を誘拐。
6000万出さんかいこら大作戦を相手社長の平幹二朗に言うものの、
差し向けられたのは6000万ではなく殺し屋集団。
かくしてこれでもかというぐらい続けられる銃撃戦の幕が上がった――という話。
感想
昔シネ・ヌーヴォだったかなあ、そこで観て以来。
あんまり知られてないけどこれはオモロい。
モノクロってとこも効果を上げてる。カラーだったらどうかなって感じ。
佐藤慶、戸浦六宏といった大島渚系列の人がこういうアクションをやると結構イケてる。
なんやろねえ、スタイリッシュな中に人間臭さが出るというかね。
ギャング同盟ってタイトルなんだけど別にギャングには見えない(笑)
そもそも日本のどこにギャングがおんねんという話だし。
アクション以外は企業の内部抗争に置き換えてもできるんじゃないのキャスティング。
性転換して女性と男性入れ替えてみるのも面白いかなあ。
今だったらそういう内容で作ってもアリだと思うんだけどね。
そもそもギャング映画かっていえばまあ違う。
どうやったって外国映画みたいにカッコよくはならんし、ハードにもならん。
こういうチンピラじゃないけどこせこせしている人間がドタバタやってる方が生理的に合う。
ま、そこが見てて気に入るとこなんだな、この映画。
音楽もかっこいいし、ラストの雰囲気も悪くないし。
一種の青春ドラマといえばそうだし、あんまり上昇志向でもないから現代の方が合うかも。
これはおススメだと思うんだけどなあ。