深作欣二41・東映映画「北陸代理戦争」を久々に観る

1977年公開の東映実録路線映画。
監督は深作欣二、主演は松方弘樹。
野川由美子、高橋洋子、地井武男、ハナ肇、西村晃などが出演。
副主演の渡瀬恒彦がケガで降板し伊吹吾郎に交代、
主役のモデルになった組長が公開後に殺害されるなどトラブルだらけの作品だった。

あらすじ

北陸にある富安組の若頭・川田(松方弘樹)。
競艇場の権利を巡り組長の安本(西村晃)に牙をむくが、
安本の弟分・万谷(ハナ肇)と万谷から相談を受けた関西の組織の
斬り込み隊長・金井(千葉真一)に襲撃され重傷を負う。

情婦であるきく(野川由美子)の実家に潜伏した川田は、
まず万谷と仲直りし刑務所に入る。

出所後、金井の強硬路線に手を焼く岡野(遠藤太津朗)と接触、
金井の手に落ちていた北陸を取り戻すことに成功する。

手練手管でしぶとく勢力を拡大していく川田は――という話。


感想

それまでの実録路線に比べ院隠滅滅としている部分もあるがインパクト抜群。
親分子分の骨肉の争いと、姉兄妹の争いが絡んでくるところが妙。

ハナ肇、西村晃というコメディもできる人たちが親分を演じているところが大きい。
北陸の風景も相まって一種独特の感じが溢れている。

しかし、映画はヒットせず実録路線は実質終焉を迎え、
その後大作映画路線に代わっていく。

なんだろねえ、もっと評価されてもいい映画だと思うんだけど。

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