1976年クリスマス公開の東映映画。
監督はもちろん鈴木則文、主演は当然菅原文太、愛川欽也。
由美かおる、松原智恵子、マッハ文朱らが出演。
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あらすじ
愛媛県は宇和島市に荷物を届けた桃次郎(菅原文太)とジョナサン(愛川欽也)。
女トラッカー・雅美(マッハ文朱)に挑発され、
ヒッチハイクの女子大生2人と出会ったり相変わらずいろんなことが。
そして桃次郎はヒロイン・和歌子(由美かおる)と出会う。
ところがところが…ジョナサンも和歌子と出会うのだった!
ドライブインで落ち合った二人は出会った女について語るが
同じ女性とはつゆ知らずどんぐりの背比べを競いまくる。
ジョナサンの3女に養子の話が持ち上がったり
和歌子との写真が見つかり春川ますみが子供連れて出てったり
ジョナサンは今回も相当ついていない時間を過ごす。
桃次郎は桃次郎で「コリーダ」こと須田(杉浦直樹)に挑戦状を叩きつけられ、
カーレースを受けてみたものの人が飛び出してきて負けてしまう。
しかし、飛び出してきた千津(松原智恵子)が産気づいたので
産婆(浦辺粂子)を呼んで右往左往しながら必死に頑張る。
その結果、千津は生まれてきた女の子に
「桃子」というこの上なくベタな名前を付けるのだった。
和歌子と千津という二人のマドンナが登場する中、
今度こそ桃次郎の恋は実るのだろうか――という話。
感想
シリーズの中でも内容の複雑さはトップクラス(笑)
欲張りなぐらいいろいろ詰めまくっている。
しかし、一番星で出産している暇があったら
病院まで連れて行かんかいと思ったりもするのだが。
ま、それが映画だ。
千津の過去のエピソードで出てくる「五木の子守唄」が効果的。
また、若き日の笑福亭鶴光、笑福亭鶴瓶さんの姿も見える。
どっちかというと松原智恵子さんの方が印象に残るなあ。
最後の方では一番星のハンドルを握ったりする。
なんちゅうかあの儚げな顔というのか、情緒的な感じがね。
正月映画らしい義理と人情、家族愛に溢れた一作。