1989年の秋クールに月9ドラマとしてフジ系列で放送。
キャラクターが魅力のお気楽痛快ある意味スポ根学園ドラマ。
脚本は野島伸司。こういう作風でとことん行ってほしかったところではある。
キャストは陣内孝則、小泉今日子、柳葉敏郎、近藤敦、藤田朋子など。
また生徒役に和久井映見、田中律子というところに時代を感じる。
教師のアフター5を描いたことも斬新だった。
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あらすじ
南青山高校で古文を教えている日色一平(陣内孝則)。
ある日、チカンに間違われ思いきり張り飛ばされる。
その相手は近くにある表参道女子高校の英語教師・椎名吹雪(小泉今日子)。
同じ日にうちの生徒がおたくの生徒に妊娠させられたとして怒鳴り込みに。
どちらも誤解と分かり、一平と吹雪の関係が始まる。
一平は同僚の体育教師の甲斐拓実(柳葉敏郎)、美術教師の不破誠(近藤敦)、
吹雪は同僚の篠田里美(藤田朋子)、親友の神田美樹(豊田真穂=とよた真帆)が大の仲良し。
修学旅行に行けば同じ京都で同じ旅館で大騒ぎ。
コンプレックスの塊の生徒を目覚めさせるために無謀なトライアスロンの戦いを挑み、
可愛い教育実習生がきたら浮かれまくり……などその都度一平に呆れる吹雪だが、
そこはラブコメのド定番、心地よく毎回ラストを迎える。
そして一平の「愛し合ってるか~い?」お約束の吹雪の「愛し合ってなーい!」
ふたたび一平の「愛し合ってるか~い?」「イエーイ!」でエンディング。
ま、いろんなパターンがあるのだが。
そんなこんなでクリスマス・イブを迎え、
一平たちは生徒のために体育館でパーティーを計画するのだが――という話。
感想
いつ観ても最高に面白い。
ロッカーズの陣内孝則、一世風靡セピアの柳葉敏郎、
バービーボーイズの近藤敦が教師というこの組み合わせが最高過ぎる。
なぜだかお寺の離れを借りて住んでおり、
そこに三人集まってするどこまでセリフなんだかわからない
バカ話が続いていくところなんか最高で、陣内さんの傑作だと思う。
生徒連れてドレミの歌唄いながらレのところで「レイコさーん!」と叫んだり(笑)
第7話では三人で「グッドナイト・ベイビー」をハモったりもする。
第5話のトライアスロンのシーンで相手の宇梶さんを追って
一平が走る後ろを生徒たちが走ってきてロッキーの音楽が
流れるなんてところはベタすぎるが好きなんだよねえ。
女性陣は教師も生徒も可愛くて気が強く、
男性陣は生徒も教師もおバカだけれど憎めない。
こういう図式はちょっと間違えるとエライことになるのだが
見事にハマっていてそれぞれのキャラクターが素晴らしすぎる。
そしてキョンキョンが歌う「学園天国」。
エンディングで流れる中、NGシーンがまたまた爆笑。
ぬいぐるみの重さでひっくり返るところなんざ、いつ観ても笑える。
キョンキョンといえば思い出すのは「魚拓」ならぬ「人拓」(笑)。
あれプレイボーイだったっけ、載ったの。
てな具合に普通のアイドルとはちょっと違った。
この時期のヘアスタイルもインパクト大。
保健室でのお約束コントも面白く、
まいっちんぐマチコ先生みたいな知恵子先生(大島智子)と
おバカな男子生徒3人が繰り広げて一平たちもそのあと巻き込まれる。
和久井映見のデビュー作でもあるんだよねえ。
コンタとのピュアなラブストーリーが展開される。
ノリとテンションばかりが注目されがちだが
実は昭和的熱血ど根性、男の不器用さ、やせがまんなど
こうあってほしいニュアンスてんこもりドラマの本作。
落ち込んだ時は夜中に観るとスッキリして寝れる(笑)