1957年公開の東映映画。
キネマ旬報ベストテン第1位に輝いた。
望月優子、加藤嘉、江原真二郎、中原ひとみ、木村功、中村雅子らが出演。
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あらすじ
田植えを祝う村祭りで賑わう霞ヶ浦近くの農村。
田村次男(江原真二郎)は家の田植えを手伝う青年。
しかし、兄・栄吉(南原伸二=南原宏治)からは
定職に就く気がないならいっそ自衛隊に行かんかいと言われる始末。
次男はその自衛隊帰りの仙吉(木村功)たちと対岸に渡り遊びまわる。
若い娘たちがいる家を覗きまわったのだが、その中の一人が千代(中村雅子)。
千代の家は父親(加藤嘉)が病気で母親・よね(望月優子)が
昼夜問わず働くも地主からは田んぼ返さんかいこらあ状態。
仙吉の勧めで次男は帆曳漁に出たが、
ある夜二人の身にあることが起こり、そして――という話。
感想
今井正監督初のカラー作品。
なんちゅうても今日ではお目にかかれないであろう美しい風景。
どういえばいいのか、再現できない色というか風味というか。
そういうもんが伝わってくんのよね。
霞ヶ浦の出島に俳優・スタッフが約半年合宿して撮影したそうな。
今そんなスケジュール拘束して映画づくりなんかできゃせんわねえ。
後に参議院議員になる望月優子はブルーリボン主演女優賞を獲得。
ラストシーンは賛否両論あると思うけどこれがリアリズムってもんなのかね。