1961年公開の大映時代劇映画。
主演は市川雷蔵、監督は池広一夫。
原作は伊藤大輔になってるけど何かのリメイクなのかねえ。
中村玉緒、堺駿二などが出演。
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あらすじ
部屋ずみの身である喜多弥十郎(市川雷蔵)。
女にモテモテで気楽な遊び人として生きていた。
そんな弥十郎に奉行所から呼び出しがかかる。
沼津藩のお家騒動に関わる人別帳が盗まれたというのだ。
お役目を渋るトンデモ男な弥十郎だったが、
トラブルになっている女との関係を清算しておいてやると言われりゃしょうがない。
箱根山中の宿に盗賊を追って潜入する弥十郎。
連日の雨で川止めとなり、宿は客でごった返している。
宿にいるのは一癖も二癖もありそうな怪しい人間ばかり。
弥十郎の許嫁・お珠(中村玉緒)も女中に扮して宿に潜入。
宿で巻き起こる奇妙な連続殺人事件。
弥十郎はお珠と協力して犯人を捜すのだが――という話。
感想
眠狂四郎とは違った軽い感じの市川雷蔵。
おきゃんな相棒、中村玉緒。この2人のコンビが事件を解決に導く。
サスペンス・コメディとでも言えばいいのかな。
箱根の温泉宿を舞台にした捕物帳というか。
脚本の形式はいわゆるグランド・ホテル形式。
そんなに珍しいもんでもない。
空間を限定してそれぞれの人間模様を描いていく手法だ。
終わりの方は「北北西に進路をとれ」の影響かな。
殺伐とならず、かといって冗長でもない。
バランスが取れてていいんじゃないかなあ。