1964年公開の東映時代劇映画。
監督はこれが初の時代劇作品である石井輝男。
主演は「御大」片岡千恵蔵と大川橋蔵。
他に丹波哲郎、安部徹、杉浦直樹、朝丘雪路など。
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あらすじ
元旗本の判次(大川橋蔵)は
放り込まれた伝馬町の牢内で富蔵(片岡千恵蔵)と知り合う。
牢内を出た後、出世を約束された旗本・神谷(杉浦直樹)と再会。
長いものに巻かれろ的な神谷の生き方に反感を抱く判次。
そんな判次に目を付けた富蔵は江戸城の御金蔵破りに半次を誘う。
半次は中臈になった玉屋の娘・おこう(朝丘雪路)をたらし込む。
富蔵は肥えたご船を博奕で確保し準備は進む。
しかし、やくざ者の彌太五郎(安部徹)一味がかぎつけ、
富蔵をつけ狙う目明し勘兵衛(丹波哲郎)も二人の行動を知る。
ついに決行の日が来た。
果たして半次と富蔵の企みは成功するのか――という話。
感想
ジャン・ギャバンとアラン・ドロン共演の
「地下鉄のメロディー」の向こうを張った時代劇映画。
御金蔵破りに至るまで、御金蔵破りのサスペンス感、アクション、ラストシーン。
時代劇映画が下降線を辿っていた時代の作品だが、
こういうアイデア勝負的な作品はまだまだ製作されていたわけで。
「下郎にも男の意地がある」と言い放つ半次のカッコ良さ、
富蔵の重厚感、周りでうごめく安部徹一派、そして銭形警部みたいな丹波哲郎。
すごくバランスがいい。もっと評価されてもいいと思うんだけど。