1958年公開の大映時代劇映画。
大映映画創立18年記念映画ってまあ中途半端な年。
当時の大映オールスター揃い踏みと豪華なキャスティングが魅力。
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あらすじと感想
主なキャスティングは次の通り。
大石内蔵助――長谷川一夫。
浅野内匠頭――市川雷蔵。
岡野金右衛門――鶴田浩二。
赤垣源蔵――勝新太郎。
瑶泉院――山本富士子。
大石りく――淡島千景。
千坂兵部――小沢栄太郎。
千坂の間者・おるい――京マチ子。
大工の娘・お鈴――若尾文子。
多門伝八郎――黒川弥太郎。
吉良上野介――滝沢修。
この他、中村玉緒、小暮実千代、三益愛子、東山千栄子、志村喬など豪華。
赤穂に早駕籠が走るシーンから始まり、
大石が報せを受け取って浅野の話に入っていく導入部分がいい。
ま、忠臣蔵の内容を知らなかったらわかりにくいかもしれんが
この導入部分はうまいなあと思う。
全体的に切り取り方が上手い感じ。
結構すっ飛ばしている部分もあるんだけど、それを感じさせない。
ちょっとしか出番がない人でも見せ方が上手いから印象に残る。
他と比べると多門伝八郎がわりとフィーチャーされている。
いいところでいい役割果たすんだな、これが。
ここまで目立ってるの他にないんじゃないかなあ。
多門伝八郎×脇坂淡路守みたいな、他でいうところの。
大石の母・おたかを演じるのは「東京物語」東山千栄子。
印象に残るんだよなあ。大石の母が出てくるのもあまり記憶にないような。
千坂が吉良米沢行きのニセ情報を流して
赤穂浪士に罠を仕掛けるサスペンスも意外と他にないかも。
今日では浅野内匠頭病気説ってのがあるけど
ちょっとイカれた感がよく出てる感じはするなあ、雷蔵内匠頭は。
いろいろ変化球のある忠臣蔵も面白いけど
やっぱりこういう王道の忠臣蔵が一番楽しめるかな。