1968年製作のマカロニウエスタン。
主人公の名前はジャンゴだが、フランコ・ネロではない。
テレンス・ヒルというネロちゃんに似た顔のお人。
クールというよりただ表情がないだけのような気もする。
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あらすじ
金の輸送の警護を務めるネロちゃんじゃなかったヒルちゃん。
お友達のデビッド(ホルスト・フランク)と組んで仕事するのだが
見るからに悪人のデビッドは当然のごとくヒルちゃんを裏切る。
デビッドはヒルちゃんの愛妻・ルーシーを射殺。
難を逃れたヒルちゃんは「おのれ見とけよ、ぶち殺してくれるからなあ!」
と激!極虎一家じゃあるまいしそんな言い方はしないけど復讐を誓うヒルちゃん。
で、ヒルちゃんは手段を選ばず罪人を味方につけたりするのだが
そこは悪人、改心するわけがなく仲間の中からも裏切者が出たりする。
そこでヒルちゃんが殺されようものなら
「なんじゃ、この話は!」ということで終わってしまうので
当然ヒルちゃんはこれを撃退しデビッドへの復讐に近づいていく。
とうとう墓場にデビッドをおびき出したヒルちゃんだったが、
そこにはまたまた当然のごとく悪党どもが勢ぞろいしていた――という話。
感想
ま、なんというか「続・荒野の用心棒」の続編みたいなもの。
話が繋がっているのかといえば、うーん、基本そうは見えない。
ラストは「自分で自分の墓掘れ、バーカ!」
と言われたわけではないがそんな感じでデビッドに扱われるヒルちゃん。
そこに埋められていた棺桶の中には昔懐かしガトリング銃。
怒涛の如くぶちかまし集団を返り討ちにしてくれるのだが
そこにカタルシスはあんまりない。
やっぱりそこで使ってはいかんのよねえ。
腕つぶされて絶体絶命とか、そういうシチュエーションがあって
「続・荒野の用心棒」は盛り上がったわけで。
あと音楽がこれまた突き抜けてないのよねえ。
全くスカ、ってこともないんだけど設定の大切さをあらためて教えてくれる作品。