1994年5月3日放送の火サス。
主演が桃井かおりから鷲尾いさ子に変わった第1弾。
初期シリーズとの違いは霞家に子どもがいないこと。
一番長く続いたヒット作となった。
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あらすじ
デパートの女オーナーが殺害された。
死体が発見された車からはブラウン色の髪の毛が。
横浜地方検察庁の検事・霞夕子(鷲尾いさ子)は
捜査を進めるが、容疑者は外交官特権を生かし帰国の途に。
夕子はオーナーの夫でデパート役員の
綾瀬伸之(寺田農)に疑いを持つが――という話。
感想
初代・桃井かおりのアンニュイな感じとは全く違う
おっとりしたお嬢様っぽい鷲尾いさ子の女検事初登場作。
決して鉄骨飲料は踊らない。
ま、検事としてはどこか頼りなく思えるのだが
なんちゅうかその一生懸命な感じがうけたんでしょうな。
すんなりストーリーに感情移入できるものがある。
サンフレッチェの応援とかそういうシーンがあるのも珍しい。
Jリーグが始まって2年目で、前期か後期か忘れたけど
サンフレッチェ優勝したもんねえ、この時。
結局チャンピオンシップ(だったっけ)ヴェルディに負けちゃうんだけど。
犯人役の寺田農さん、事務官役の平田満さん、
夫の村田雄浩さん、母親の朝丘雪路さんとバランスがいいし。
この後第8作で平田満さんは金沢に転任していくのだが
第18作「心の天使」で容疑者になってしまう。
この「心の天使」は火サス史上に残る名作だと思うけど。
タイトルの「ペルソナ・ノン・グラータ」というのは
外交用語でもともとの意味は「好ましからざる人物」を意味する。
ウィーン条約との関わりで国外退去処分を指していることもあって、
このドラマのタイトルにはピッタリですな。
こういう条文ミステリというか、
そういう感じのものを作ってみたい。