1977年7月2日テレビ朝日で放送。
土曜ワイド劇場の記念すべき第1回目だった。
出演は渥美清、高橋洋子、小林桂樹、市原悦子など。
あらすじ
大分県日田市の万年ヒラ刑事・杉山(渥美清)。
ある日、テレビでボクシングを観ていたら
長年追ってきた殺人犯・国崎(小林桂樹)を見つける。
5日間の出張を許可された杉山は、
女刑事(高橋洋子)とコンビを組んで国崎を追う。
元は炭鉱夫だった国崎は、
過去を隠して財界の黒幕に成りあがっていた――という話。
感想
渥美清が刑事コロンボばりの冴えない刑事役に挑戦。
時効寸前の殺人犯に迫っていく姿が話題を呼んだ。
日本のテレビ史上初の長編テレビドラマで、
要は数年前の刑事コロンボのヒットを受け、
なんで日本でこれができないのかという声に応えたものだった。
それでも視聴率がどうなるか不安だったこともあって、
しばらくは90分番組として製作された。
脚本は早坂暁、音楽は菅野光亮。
渥美清は万年ヒラ刑事、高橋洋子はエリート女刑事という
対比の妙、オーソドックスな話だけど人間の魅力が前面に出ている。