1968年公開の大映映画。
原作は寺内大吉「すぷりんたあ」。
主演は安田道代、緒形拳。
メキシコオリンピックを間近に控え、
スポーツ界のセックス・チェックを扱った画期的な作品。
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あらすじ
元名スプリンターの宮路(緒形拳)。
オリンピックでの活躍を夢見ていた彼だが、
戦争のために競技生活を断念せざるを得ず、
帰国後は自堕落な生活をしていた。
そんな彼が出会ったのが
女子陸上界のホープ、ひろ子(安田道代)。
自分の夢をひろ子に託し、鬼コーチと化す宮路。
賛否両論ありながらもひろ子はぐんぐん成長し、
100メートル日本記録に0秒1まで迫るタイムをたたき出す。
ところが、オリンピック予選会を前にした
セックス・チェックでひろ子は男女両方の生殖器を持つ半陰陽で、
スポーツ界では女性と認められない身体だというのだ。
診断を下した峰重医師(滝田祐介)は
妻・彰子(小川真由美)を巡って宮路のライバルだった。
宮路はひろ子を何とかしようと必死に努力し、
ついにオリンピック予選会の日を迎えるのだが――という話。
感想
当時も画期的だったろうが今なお新鮮味のある作品。
もっとも宮路のようなコーチがいたらボロクソ言われるだろうが。
要は女と証明するために教え子平気で抱く宮路の行動を
どうとらえるかで印象が180度違ってくるわけで。
なんじゃこいつは、と思ったらどうしようもない映画だし、
それも一つの案かいね、と思ったら理解できる映画かな。