1968年公開の松竹映画。
恐喝専門のチンピラたちの群像劇を描いたもので、
メンバーは松方弘樹、佐藤友美、室田日出男、ジョー山中。
ジョー山中さんの当時の芸名は城アキラ。
有楽町のど真ん中で撮影されたラストシーンが印象的。
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あらすじ
チマチマ働くのに嫌気がさしているチンピラ・村木(松方弘樹)。
彼はふとしたことをきっかけに、昔の仲間である
お時(佐藤友美)、関(室田日出男)、野口(城アキラ)と共に
密造酒でしこたま儲けていた三河屋から金を巻き上げる。
味を占めた彼らは次々と恐喝を働いていく。
そんな時、何者かに狙撃されかかっつた男を村木が助けた。
男は有名な高利貸しの遠藤(石山健二郎)。
ブンヤ崩れのトップ屋・奥中(江原真二郎)によれば、
総裁選がらみの金の貸し借りで狙われたのだという。
金に関する念書を手に入れた村木は、
政界の大物・水野(丹波哲郎)から一億円をゆすろうとするが――という話。
感想
久々に観てもそこそこイケてる。
これ確か、シネヌーヴォかどっかで観たんだよねえ。
あんまり期待してなかったのに、あれあれ結構おもろいなみたいな。
チンピラが政界の大物をゆすろうとして、
怖気づいた一人は逃げ、一人は殺される。
怖気づいて逃げるのが関ってとこがまたなかなか。
とことんやるゾンビ室田の姿はそこにはない(笑)
結局、うまいことはめられ村木は死んでいく。
そのはかなさってのはよく表れている気はするわねえ。
アウトローの話なんだけどどこか青春映画っぽい、
時代的には「アメリカン・ニューシネマ」の頃だし。
これも滅びの美学っちゃそういうわけなんだけど、
松竹大船調の一つの変形かもしれんし。