1982年6月から8月にかけてTBSで放送。全13回。
大衆演劇とサラ金を組み合わせた脚本が斬新の一言。
西田敏行、泉ピン子、木の実ナナ、財津一郎、
梅沢富美男、萬田久子などバラエティ豊かな出演陣も魅力。
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一言でいえばサラ金の取り立て屋をやっている
沼田(西田敏行)と彼から逃げ回る借金抱えてる人々が
ひょんなことから旅回り一座を結成する羽目になるお話。
最初はひたすら金の回収をしていた血も涙もない沼田が
旅回り一座で人情喜劇をやってるうちに変化していく展開。
三流サラ金屋の取り立ての苦労話ってとこが上手い。
大衆演劇のスターだった梅沢富美男が出演しているのも大きい。
「夢芝居」がヒットするのはこの次の年だったっけ。
毎回、劇中劇として大衆演劇の名作を上演。
「一本刀土俵入り」「名月赤城山」などなど。
実際、一座が番組宣伝と中継録画を兼ねて芝居を上演したり。
で、最後はどうなるかといえば
サラ金のオーナー(財津一郎)が人間ドッグをすることを
聞いた沼田が一座の連中とともに医者やナースに扮し、
オーナーの検査をするふりをしてがんの宣告をする――。
昔ながらのものでありながら根強い人気を誇っていた大衆演劇と、
時代のトレンドでもあったサラ金の組み合わせによるコメディ。
このあたりはものづくりの匠の技というか、
今でも参考になる部分は多い。
第1回向田邦子賞、ギャラクシー賞に輝いたのも納得。