新春仕事人スペシャル「必殺忠臣蔵」を久々に観る

1987年1月2日放送の作品。
当時はバブル経済の真っただ中。
まさか今日こんな状況になろうとは思いもよりませんでしたわな。

あらすじ

時は元禄14年春のこと。
浅野内匠頭(沖田浩之)が松の廊下で起こした刃傷事件。

武士や武士やという割には吉良上野介(日下武史)を
討ち漏らしたのはいまだに謎である。

だいたい斬りつけるより刺さんかいと思うのだが。

それはさておき、内匠頭は即日切腹、
赤穂の領地は没収され仕えていた藩士たちは離散するはめに。

それから1年が経ち、中村主水(藤田まこと)のいる周辺に
赤穂浪士たちが住み始め吉良邸の様子をうかがい始める。

橋本平左衛門(少年隊の錦織。東山より先出てたのね)が
どうしようもない演技で吉良方が雇った仕事人・春斉一派に
ボロくずのように斬られて死ぬ。

そして春斉の指示で平左衛門をたぶらかしたのが
かなえじゃなかったお初(倉沢淳美)。
哀れにも斬られて死ぬ。もしも明日がどころではない。

それを目撃していた銀平(出門英)に川に流される二人。

平左衛門が預けていた刀を売った金で仕事をする主水たち。
主水にスカイライダーじゃなかった鍛冶屋の政(村上弘明)、
銀平、なんとなく、クリスタルなお玉(かとうかずこ)、
まだおったんかい順之助(ひかる一平)という薄味なメンバー。

千坂兵部(菅貫太郎)などを標的とし、
恨みを晴らして仕事終わったと思った主水たちだったが――という話。


感想

忠臣蔵を必殺流に解釈した正月特番。
娯楽性満載で、赤穂への早駕籠の横を新幹線が通り、
赤穂城の前をワゴン車が走り信号あっても気にすることなかれ。

お正月番組だ。

高田郡兵衛が罠にかかって殺されたり、
梶川ちゃんが悪の一味だったり、
史実とは異なる独自解釈がいろいろと魅力。

大石内蔵助は山城新伍。
後年、本人が番組で笑い話にしていた
忠臣蔵の太鼓叩いてたら「うるさい!」と
撮影所の近所からクレームが来たというのはこの話である。

寺坂吉右衛門(近藤正臣)が仕事人というのも
面白いところで、お玉とも古い付き合いで
惹かれながらも別れるしかないやるせなさがいい。

特に紅葉の下での二人の会話がいい。

あと大石りく(上村香子)が息子・主税に言うセリフとか。

主水の風呂場のシーンとかも印象深い。
今いくよ・くるよご両人も出ていて、
おすじとおふくという役名はそのまんまである。

全体的に観れば、そんなに上位に来る出来栄えではないけれども
なんかこういろんな場面が記憶に残っている不思議な作品。

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