名作ボクシング映画「ロッキー」を久々に観る

1976年のアメリカ映画。
第49回アカデミー賞最優秀作品賞、
最優秀監督賞、最優秀編集賞と3部門を制するなど
数多くの受賞に輝いたエポックメイキング的なスポーツ映画。

あらすじ

舞台はアメリカ東部のフィラデルフィア。
ロッキー・バルボア(シルベスター・スタローン)は
人はいいがヤクザの手先になるなどアウトローな人生を
過ごしてきた30歳になる4回戦ボーイのヘビー級ボクサー。

選手として芽が出ない現状から逃げ出したいかのように
彼は新たな生きがいを見つけようとしていた。

それが近くのペットショップに努める
エイドリアン(タリア・シャイア)との恋だ。

エイドリアンの兄ポーリー(バート・ヤング)は
今でこそ酒浸りだがかつてはハードパンチャーとして鳴らした男。

そしてロッキーが通うジムの老トレーナー、
ミッキー(バージェス・メレディス)は
ロッキーのような若者が無駄に時間を過ごし
持てる力を100%出そうとしないのを厳しく見つめていた。

ある日、ロッキーはポーリーの家の夕食に招かれる。
その日、テレビでは世界ヘビー級チャンピオンの
アポロが行う世界タイトルマッチの発表予定だった。

ところが、試合を5週間後に控え対戦相手がケガ。
建国200年祭のイベント試合もこれでは台無し。

ここでアポロ陣営はアメリカはチャンスの国だという
宣伝のために全く無名のボクサーを代役にすることに。

そこで選ばれたのが「イタリアの種馬」ことロッキーだった!

無謀ともいえるこの挑戦をロッキーは受け入れる。
短期間の猛トレーニングが始まった――という展開。


感想

不屈のヒューマン・スピリットを高らかに謳いあげた名作。
荒唐無稽な展開を建国イベントとかアメリカンドリームとか
混ぜて説得力のある設定にしてあるのが大きい。

また、スポーツ映画でありながら
珠玉のラブストーリーに仕立てた構成も上手い。

スタローン自身が3日で書き上げた脚本であることは有名。
制作費100万ドル、撮影日数は28日。

恋人役がコッポラの妹タリア・シャイアってのも共感できる。
これがめちゃくちゃ美人だったらピンとこんわな。
ポーリー役のバート・ヤングがこれまたいい味出してる。

この時代、「がんばれ!ベアーズ」と「ロッキー」という
ヒット作が生まれたことでスポーツ・ドラマに対する見方も
変化したでしょうな。

それまでのスポーツ映画ってあまりヒットせんかった。
競技場面の迫力の薄さ、ドラマ部門の弱さが主な理由である。

それらを打ち破って大ヒットしたことは映画史においても大きい。

音楽が流れロッキーがフィラデルフィアの街を
走るシーンは何回観てもいい。

そりゃオレンジぐらい投げてくれるわな。

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