刑事コロンボ2・名作「死者の身代金」を久々に観る

1971年製作のシリーズ第2弾。
犯人役のリー・グラントがエミー賞の主演女優賞にノミネートされた。

あらすじ

一流弁護士のレスリー(リー・グラント)。
地位と名誉だけが目的の彼女は、その野心のために
結婚した元裁判官の夫のおかげで稼ぎまくっていた。

レスリーの本性を知った夫は離婚しようとするが
それは困るレスリーは夫殺害を企てる。

策略を練り完全犯罪で夫を抹殺。
夫の身代金を要求する脅迫状を自分あてに出して
誘拐を偽装し迷宮入りになるかと思ったが
コロンボの推理が冴える――という話。


感想

刑事コロンボの良さを決定づけた作品。
名シーンと呼べるものがいくつかあるが、
レスリーの自家用機に乗せられヒーコラ言いながら
質問をするコロンボの姿は最高。

そもそも刑事コロンボのコンセプトは会話がメイン。
始まりが舞台劇だったことにも影響があるのかも。

室内でばかり話しててもしゃあないもんね。

殺害シーンのカット・バックや
ちょっとホラー感?ていうかサイケっぽい
部分もあったりするなど時代を感じさせる。

娘役も雰囲気あってこういう人おるねえって思う。
娘の協力もあってコロンボは逮捕にこぎつけるのだが
ラストのウエイトレスとのやり取りが大好き。

全シリーズの中でも気に入っている終わり方。
音楽も最高にいいし。

リー・グラントは赤狩りのブラックリストに載せられ
不遇の時代を過ごしていたが徐々に復帰していく時。
1975年には「シャンプー」でアカデミー賞助演女優賞受賞。

そんな過渡期の名演技。
ピーター・フォークとの対決が楽しめる。
個人的にはベスト5に入る一作。

記事作成・ライティングに関するお問い合わせ・ご相談

コピーライター育成オンラインアカデミー

最近の投稿

テーマ別

ページトップに戻る