1976年製作のシリーズ第37弾。
これまでのスタイルを崩した意表を突く展開が魅力の作品。
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あらすじ
提督と呼ばれるスワンソンの経営する造船会社。
現在実権を握っているのは彼の娘ジョアナの夫チャーリー。
だがスワンソンは金儲け主義のチャーリーのやり方が嫌いで
秘かに会社を売却しようと考えていた。
そんな中、スワンソンが殺害された。
チャーリーは偽装工作を行い、死体を海に捨てる。
コロンボは捜査の結果、チャーリーを犯人と確信。
ところが、そのチャーリーが自分の部屋で殺害される。
コロンボはスワンソンの遺産相続について調べ、
関係者を一同に集めて真犯人と対決する――という話。
感想
これまでの倒叙ものと違い、クリスティばりの犯人探しが魅力。
誰が犯人かという試みは「二つの顔」でやってはいたが
関係者を一同に集めての謎解きはこの作品だけ。
最初観た時はびっくりしましたな。
チャーリー役はロバート・ボーンだし。
何回も犯人役やってるからまたお前かと思ってたら殺されちゃう。
またクレイマー刑事に加え、若いマック刑事が加わるのも楽しい。
最初はコロンボのことをそれほど評価していなかったマックだが、
最後にはコロンボをまねてレインコートを持つようになる。
こうした新しい人間関係を描くのもシリーズ続けるには大事。
謎解きもあっと言わせてくれるし、様々な魅力に富んだ作品。