ちょっと暖かくなったと思えばすぐ寒くなる今日この頃。
明日から3連休で最後は成人の日。
新成人の倍チョイ生きてきたんだよねえこっちは。
自分の成人式なんて夏にやる自治体だったもんで
Tシャツにジーパンで行ってなんか映画観た。
なぜか「私を抱いてそしてキスして」だったような。
日本で初めてエイズの話を正面から描いた作品ではあるけれど
もうちょっと他になんかあるだろとも今からしてみれば思ったりする。
まあそんなオツムがありゃ田舎ももうちょっと発展するわいな。
そんな感じで金曜の夜は娯楽作品をのんびり観ようと思って
チョイスしたのが老若男女問わずいまだに根強い人気を誇る
市川雷蔵主演の「赤い手裏剣」。
あらすじと感想
大映映画を支えたスターだったわけだが、実はそんなに観てない。
観る機会はあったはずなんだけど、大映映画自体がそんなに
ピンと来ないというかなんというか。
勝新太郎の「座頭市」シリーズもしかり。
映画のシリーズものがそんなに好きではないというのもあるけれど。
「仁義なき戦い」ぐらいかなあ。「寅さん」なんかまともに観たことない。
「赤い手裏剣」はなんと大藪春彦原作らしい。高校時代よく読んだなあ。
「野獣死すべし」と「蘇る金狼」とあと女豹シリーズは好きだけど。
なぜか小説のシリーズ物は全部読むんだよな。
内容は一口でいえば黒澤明「用心棒」の模造品ってとこ。
しいていえば初代水戸黄門さんの役が女性になってることと
2大勢力でなくて3つの勢力を戦わせるとこが違うぐらい。
眠狂四郎はハマり役だと思うしあと「ひとり狼」とか
無口な役は雷蔵さんは似合うと思うけど、どうしても
「用心棒」の三船敏郎とかぶるから不利な気がする。
でも仲代達矢に位置する南原宏治さんはいい味出してた。
あと音楽の使い方が面白かったな。最後は「シェーン」っぽい。
自分もよくやるけど。
南原さんといい山形勲さんといい東映の人が出てるのは
昭和40年の公開なので東映では任侠映画に切り替わって
時代劇が衰退した頃でこういうとこ出てんだろうなあきっと。
日本映画斜陽化といわれ始めた時期ではあったにせよ
東映・東宝・松竹・日活・大映とそれぞれのカラーを持って
やってたんだから偉いもんだ。