1973年放送のシリーズ第16弾。
この頃、全米がチェス人気に沸いていたことから着想を得たエピソード。
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あらすじ
チェスの世界チャンピオンであるクレイトン(ローレンス・ハーベイ)。
しかし彼はロシアの名手デューディックが引退したから
チャンピオンになれたのだと噂される存在だった。
このままでは済まさんぞとばかり
デューディックと親しいリンダとコンタクトを取り
直接対決がロサンゼルスで行われることになった。
リンダはクレイトンの元フィアンセということも
クレイトンの闘志に拍車をかけていた。
tころが、対戦前夜2人はレストランでばったり。
エスカルゴ料理を食いながらテーブルクロスをチェス盤がわりに
コショウなどの小びんを駒にしてチェスを始めてしまう。
どんだけ好きなのよ。
レストランが閉まってからも部屋で対戦を続け
結果はデューディックの圧勝。
クレイトンは怒りのあまり、自分の命綱である
補聴器を投げつけて壊してしまう。
さらに大観衆の前で負けるのが嫌になった
クレイトンはデューディック殺害を計画。
コロンボの出番が近づいてきた――という展開。
感想
レストランでのチェス・マッチのシーンが面白い。
これだけ弱さを見せる犯人も珍しいのではないだろうか。
自信なさそうに見えて実はめっちゃ自信あるコロンボと
図太そうに見えて犯行がばれないか不安なクレイトン。
ここの見せ方はうまいなあと思う。
と同時にそれが他のエピソードと比較して
印象を薄くしちゃってるのかなとも感じる。
殺害が成功したと犯人は思ってるのに
実は助かっていた、それはなぜか?--という部分がカギ。
よう考えたら未遂の事件にコロンボが出張ってくるわけで。
それなりに味わい深い作品。