刑事コロンボ38「ルーサン警部の犯罪」を久々に観る

名作「さらば提督」に続く1976年製作のシリーズ第38弾。
お得意の芸能界というかテレビ業界内幕話が炸裂する。

あらすじ

ファウラー(ウィリアム・シャトナー)は
人気刑事番組「ルーサン警部」の主演スター。

番組は好調でエミー賞を受賞するなどして
ファウラーはテレビ界でも最高の高給取り。

しかし、ファウラーはマネージャーの
クレアにギャラの半分をとられ汲々としていた。

なぜならクレアはファウラーが朝鮮戦争に従軍した時
脱走した過去を握っていて、いわば育ての親的役割を果たしていたからだ。

人気俳優となったファウラーは
「ワシを誰やと思っとんじゃ、ゴラァ!」と別に言うたわけではないが
もうお前に金吸い上げられるの嫌じゃとクレア殺害計画をたてる。

クレアを強盗に巻き込まれたように見せかけ殺害。
アリバイ工作にビデオテープを利用したトリック。

さあ、完璧だぜヘヘイ、てなもんだ。
だが、コロンボは徐々にファウラーを追い詰めていく――という話。


感想

何かしら芸能関係もしくは芸術関係が絡む話というのはコロンボには多い。

構想の死角」はミステリー作家だったし、
二枚のドガの絵」は美術評論家。

黒のエチュード」は指揮者で、
ロンドンの傘」は舞台俳優。

偶像のレクイエム」に至ってはハリウッド女優だし、
二つの顔」だって片方は料理評論家。

とまあ、あげていけばキリがないぐらいいて、
同じテレビ業界なら「秒読みの殺人」の女性プロデューサーもいる。

そんでもって今回はテレビ界のスターで高給取りって
まるで自分をモデルにしたんかいと言いたくなるぐらい
内幕暴露的要素が際立つ作品。

ま、ミステリとしては特にどうということはないが
メインの指紋のトリックは結構後の作品に影響が。
ビデオのトリックも当時刑事ドラマでだいぶマネしてたような。

ファウラーの吹き替えが山城新伍さん。似合い過ぎる(笑)
小池朝雄VS山城新伍ってのが結構楽しい。

あと大根役者の「お命頂戴しますぞ、ルーサン警部」って
言い回しがなんかいつ観てもおかしい(笑)時代劇か(笑)
だからたまに観たくなるのよねえ。

当時はビデオデッキなんか高級品だったから
誰でも持っているじゃなかった。

小学1年生の頃、おでん屋の娘にわざわざ呼ばれて
ビデオ見せられた記憶が。確か「意地悪ばあさん」(笑)

しかし電化製品や通信関係はホント便利になった。
子供の頃は携帯電話より月に行けるほうが早いと思ってたのに。

何が進化するかわかりませんなあ。

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