今井正監督「また逢う日まで」を久々に観る

1950年の東宝映画。
監督は今井正、脚本は水木洋子のゴールデンコンビ。
キネマ旬報ベストテン第1位を獲得。
主演は岡田英次と久我美子。
ガラス越しのキスシーンが話題になった。

あらすじ

時は第二次世界大戦末期。
空襲下で出会った田島三郎(岡田英次)と小野蛍子(久我美子)。

三郎は学生、蛍子は画家の卵だった。
必死に自分たちの小さな幸せを守ろうとする二人。
しかし、戦時下の状況はそんなことは許してくれない。

三郎は蛍子に手袋を送り、代わりに自分の肖像画を描いてほしいと頼む。
蛍子は三郎に抱かれてもいいと思ったが、戦地にとられる可能性を考え拒む。
それぞれの思いを抱えながら、ガラス越しにキスするしかない二人。

三郎に出征の知らせが届いた。
二人は最後の会う約束をするが、三郎は義姉の流産で間に合わず。
約束の場所で待っていた蛍子は空襲に遭い死亡。三郎も戦地で命を落とす。

戦争が終わった年の秋、蛍子の母が肖像画を持って三郎の父を訪れる――という話。


感想

原作はロマン・ロランの「ピエールとリュース」。
またデビッド・リーンの「逢びき」の影響もある。

それはさておき、最高のメロドラマと高い評価を受けた作品。

男からすれば岡田英次の三郎は女々しいような気もするが。
しかし何やかや言うてもガラス越しのキスシーンはやはり名場面。
ラブロマンスの普遍さを堪能できる作品と言える。

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