1962年公開の東映時代劇映画。
千姫を演じるのは美空ひばり、秀頼は中村錦之助。
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あらすじと感想
大坂城最後の日のこと。
城内では千姫(美空ひばり)と秀頼(中村錦之助)は最後の別れをしようとしていた。
その頃、徳川家康(東野英治郎)は
大坂城を攻めておいて「千を救い出してこい!」と配下にムチャぶり。
だったら攻めるのやめんかい、という話なのだが老人は頑固だからな。
結局助けたのは顔面やけどしながら頑張った平幹二郎。
褒美をめちゃくれそうなもんだが、世の中そう甘くはない。
だいたい一つの時代が終われば次の権力争いが始まるものなのだ。
結局誰が上に立とうが人間のやることなんてそう変わらんのよね。
千姫を幸せにできるのは自分だと思っていた平幹だが、
家康は今後のことを考えて本多家を嫁がせることに。
荒れ狂う平幹だが、千姫の花嫁行列を見せびらかすという挑発を受けキレる。
行列に向かおうとするが、待ち構えていた鉄砲隊にぶち殺される。
いやはやバイオレンスというかなんというか。そんなのありか。
本多家に嫁いだものの、千姫は新しい夫に冷たいこと。
秀頼と平幹の位牌を寝室に置いて旦那を寄せ付けない。
別に旦那が悪いわけちゃうのにねえ。
このかわいそうな旦那が若かりし頃の菅貫太郎さん。
酒浸りになり、哀れな最期を遂げる。
完全にサゲマン状態の千姫。
「千がかわいそうじゃ」と家康。全部テメーのせいじゃねーか。
かくして千姫は周りが何ぬかそうが好き勝手やることに。
それをある日、セリフ棒読みの高倉健に諫められ
まあ改心というか決意を固めて江戸城に乗り込んでいく。
美空ひばりの千姫ってのはどうもなあ……
やっぱりべらんめえ芸者的なのが似合いますわな。
でも最後の舞いはさすがやなあと思う。
ま、美空ひばりが高倉健を鞭打ちするという珍しいシーンが見ものかな。