横溝正史シリーズ「悪魔が来りて笛を吹く」を久々に観る

1977年初夏にTBSで放送。全5回。

帝銀事件がヒントになったと思われる天銀堂事件、
田舎の因習めいた話ではなく、都会の貴族没落の話という時代背景、
インモラルな性描写が特徴的な原作でわりかし人気が高い。
映画・テレビドラマ・ラジオドラマ・舞台・マンガと何でもある。
なんやろねえ、まあ他の作品と比べても独特の雰囲気がありますわな。

初めてテレビドラマ化されたのがこの1977年版。
これまた他に負けず劣らずメンバーが豪華。
古谷一行、長門勇コンビはもちろん、
沖雅也、長門裕之、横溝もの御用達・草笛光子、
胸がでかいぞ中山麻里、清純派ならこの人・檀ふみ、
加藤嘉、早川保、岩崎加根子、拳銃持ってない星正人などなど。

そりゃ視聴率も取りますわな。

ま、例のごとく一人ずつぶち殺されていって
相変わらず金田一はひたすら死ぬまで事件を解決できない。
これのどこが名探偵やねんという話なのだが(笑)

降霊会の雰囲気とか好きだけどね。
何で玉虫伯爵・加藤嘉が殺されるのかはもひとつよくわからない。
あれ、原作読まんとよくわからんで。

原作では檀ふみの役・美禰子はいかつい顔のブサイクという設定。
まあそれではテレビドラマが成り立ちませんので。

また原作では草笛光子の役・秋子が「悪魔の紋章」を目にするのは
鎌倉に引っ越す準備中であり、目賀博士が死ぬ前だがそのあたりも違う。
これに関してはドラマの方がスムーズなような気もする。

連ドラは回数がある分、丁寧にやれるけどそれが幸いするかどうかは別。
下手するとただスローになるだけの可能性もあるし。
でも西田敏行の映画版と、どっちが好きといえばこっちかな。
映画・連ドラ・原作を比べてみるのが一番面白いけどね。

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