1978年夏にTBSで放送。全3回。
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あらすじと感想
原作は1948年発表で
「本陣殺人事件」「獄門島」に続く金田一長編第3弾だった。
小学生の時、角川文庫のカバーの怖いやつで読んだ。
タイトルの通り美女が夜歩いてる絵なんだけどまあ怖い。
でも読んだ時はラストが衝撃的だったなあ。
そんなのあり? と思った記憶が甦る。
さて、ドラマの方だが他の作品に負けず劣らずメンバーが濃い。
特に男連中がなかなかエグい。
谷隼人、村井国夫なんかはまあ普通。
ところがここに伊藤雄之助、清水紘治、菅貫太郎、岸田森とくれば
一気にドラマはドロドロ、ぐちゃぐちゃ、面白さ抜群になる。
ここに古谷一行、長門勇とおなじみの顔と范文雀、南風洋子、原泉。
濃いし豪華なメンバーなのだがいかんせん活かしきれてるとは言い難い。
女を巡って男どもがドロドロいがみ合うわ、連続殺人で首ちょん切るわ、
怪奇ミステリ感はあるにはあり、各シーンではいいなと思うとこあるけど
もっと男どもをメインに据えた方がよかったのでは。
特に谷隼人と村井国夫の確執というかそのあたりが盛り上がらない。
どっちも裏表あって、ドラマ的には大事なとこだと思うんだけど。
金田一と谷隼人の屋代が戦友という設定は悪くはない。
戦地で助けてもらった恩が金田一にあるってとこが生きてくる。
でもこれだけのメンバーを揃えてねえ、もったいない。
これ違う監督と脚本家でやってたらよかったかもね。
そういう点ではいかに脚本も演出も大事か教えてくれる作品。