1976年公開の東映映画。
「ウィークエンダー」のパクリとしか思えない出だしで
悲惨な事件が紹介されていく。
もちろん語り手は泉ピン子。
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まずリポーター泉ピン子が紹介する事件とは……
舞台は福岡県行橋市。
髭を剃られながら西本(室田日出男)は
理髪店の女店主のケツを触りまくる。
しかし、これが結構な代償となってしまう。
女店主に借金を申し込まれたのだ。
さあどうしよとなり、結局強盗殺人。
血まみれのお金を彼女に渡す西本。
ここからがある意味本番。
警察の網の目をかいくぐり静岡県は浜松へ。
ここで西本、大学教授のフリをして
旅館の母娘と親子どんぶり状態に。
しかし、身元がばれるや二人を絞殺。
めちゃくちゃである。
その後も逃げ回るが子供が気づき通報され逮捕。
ま、有名な事件ではある。
「復讐は我にあり」など複数映像化されてますな。
続いて歌手Kの事件の話。
これもまた有名な事件ではある。
しかしまあ比較的近い時期に起きた事件を
臆面もなく描くところが東映たるゆえんか。
かつて紅白にも出た落ち目の歌手が
新曲で再起をかけるが今後の活動の
邪魔になるとそれまで世話になってた女性を殺す話。
まあ身勝手なもんである。
が、それだけ売れるというのは魔力があるのだろう。
そして第3話めは
川谷拓三が大久保清に扮するというキワモノ作品。
もう怪演としか言いようがないイカレっぷりが最高である。
シャイなのかと思いきや犯行を重ねる快感を満喫。
逮捕されたらされたで支離滅裂も甚だしい。
やはり人間そこまでいろいろして死刑になりたくないもんかね。
ま、ある意味人間の業を描いたオムニバス映画。
観たいと思うかどうかは……あなた次第。