横溝正史シリーズ「獄門島」を久々に観る

1977年の夏に放送されたシリーズ第5弾。
日本ミステリ界に燦然と輝くこの名作は
これまでに映画2本、テレビドラマ5本が製作されている。

あらすじと感想

内容は超有名なので省くとして。
この作品の配役は次の通り。

金田一耕助――古谷一行
   早苗――島村佳江
 磯川警部――有島一郎
   了然――中村翫右衛門
 荒木村長――河原崎国太郎。松山英太郎・政路兄弟のおとっつあん。
   幸庵――金子信雄
   月代――梶原恵
   雪枝――立枝歩
   花子――萩奈穂美
 嘉右衛門――滝沢修

他に浜木綿子、角野卓三、仲谷昇、
三善英史、江幡高志、河原崎長一郎など。

三善英史演じる鵜飼は、原作では用済みとばかりに
島を追い出されるがこの作品では自ら出ていく。
同年の映画版に比べると何となく印象が薄い気もする。

あまりにも有名な「××××じゃが仕方がない」のセリフは変更。
似たような意味とはいえ、俳句との関連でいえば弱いわな。
意味が通じりゃいいってもんではないのだ。

ま、しかし同年の映画版と比較すればこっちの方が好き。
原作のムードもよく出てるし。
了然、村長、幸庵のトリオもこの作品がベストの感じだし。

映画版は犯人を変えたのがよくなかったんじゃないかねえ。
まあそのあたりは好みの問題でもあるが。
有島一郎さんの磯川警部ってのは何となく合う。
合うんだけどインパクトは弱いから登場が少なかったのかね。

釣鐘のトリックは好きだなあ。
金田一は相変わらず人死にまくってからしか解決できんが。
まあ、今回は早苗助けるだけでもマシか。
早苗との恋愛話みたいなのは他の作品と比べて薄いかな。

しかし、血の争いというか怨念というのはいつの時代も醜いもんですな。
ムラ社会の恐ろしさ、ここに極まれりな作品。

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