伝説のアクション映画「0課の女 赤い手錠」を久々に観る

1974年公開の東映映画。
原作は篠原とおるの「リイドコミック」連載劇画。

あらすじと感想

全編お色気ハードアクションって感じのお話。
杉本美樹演じる女刑事・零はクールさ満点。
冒頭から迷宮入りにされかけた友人殺しの犯人を
罠にかけモーテルでぶち殺す。
相手は変態外交官。なんとまあアナーキーな。
せっかく上層部の意向でうやむやになりかけた
事件を内容どうあれ解決した零は留置所にぶち込まれるが
そこにはかつて零が捕まえた女囚たちが。
とうぜんリンチされるが、零は動じない。

その頃、刑務所から出たばかりの郷鍈治を始めとする
荒木一郎などどうしようもないワル連中は、
海岸でいちゃつくカップルを見つけ男を殺し
女はレイプし三原葉子がママをやってる
スナックに売ろうとする。めちゃくちゃだ。
ところが、その女が次期総理大臣候補の
丹波哲郎の娘だと判明するや、
身代金奪おうぜ大作戦へと早変わりする。

「わしは総理大臣になりたいんじゃ」とは
別に口に出していない丹波ちゃんだが、
娘を政略結婚の道具に使いたくてしょうがないから
「どんな手使ってもええから極秘のうちに
娘取り戻してこんと、しばくぞゴラア」との
思いを警察に伝え圧力をかける。
それを受けて動く警部が室田日出男。
ゾンビのごとく活躍が待っている。

ゾンビ室田は零を留置所から出し犯人グループのもとに送り込む。
「わかっとるやろな、無事娘救出して来たら釈放したる」てなもんだ。
零はスナックに入り込み郷ちゃんたちに近づく。
あぶない感じの荒木一郎はチートも信用してくれんが。
この時点で娘はズタボロ、とても政略結婚にはムリ。
で、なんやかんやあって結局身代金受け取りは失敗。
仲間は射殺されるわ、娘逃がそうとした実の弟を
郷ちゃんが逆上して撲殺。迫力ありすぎて怖い。

地獄の逃避行が始まるわけだがアメリカ人の別荘に
立てこもりやりたい放題の郷ちゃん&荒木一郎。
ゾンビ室田も頑張るし丹波ちゃんは娘見捨てるし
最後の方は西部劇ですかこれは、と言いたくなるぐらいの
大銃撃戦が展開されていく――。

まあいつ観てもここまでやりゃ面白いわなそりゃ、
というぐらい徹底している娯楽映画。
さすが「不良番長」の映画監督、野田幸男さんである。
この方の作品は「特捜最前線」などのテレビドラマ含め好き。
東映らしい不良性感度満載。なかなかここまでできんぞ。
生ぬるい中途半端なアクション映画観るぐらいなら
これの方が余程おすすめ。

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