東映任侠?映画「懲役太郎 まむしの兄弟」を久々に観る

1971年公開の東映映画。
監督は中島貞夫、脚本は高田宏治という後のゴールデンコンビ。
出演は菅原文太、川地民夫、佐藤友美、安藤昇など。

あらすじと感想

懲役太郎というのは娑婆と刑務所を行ったり来たりする人を指す言葉。

大映の「悪名」シリーズとはまた違った魅力がある作品。
これがシリーズ第1作なんだよねえ。

ダボシャツ&黒下駄が似合う菅原文太、通称ゴロ政と
川地民夫の通称不死身の勝のコンビが新開地で暴れまわる話。

こう書くとバイオレンス全開の話だと思いがちだが
三枚目の菅原文太はなかなか面白い。「トラック野郎」シリーズしかり。

軽妙な任侠映画パロディともいえる内容で、
何回観てもラストの入れ墨だと思ってた背中が
雨に打たれて流れていくのはびっくりする。

笑いあり、涙あり、アクションありと娯楽映画の三大要素満載。

なんやろねえ、昔観たときより面白い。
2人とも戦災孤児という設定もよく活かされている。

殴り込みにいって死ぬのがこの頃の定番だったと思うけど
この2人はとにかくしぶとく生き残っていく。

そして今度の懲役は一緒やなあと刑務所へ。
そりゃシリーズ化にもなりますわな。

この頃は日活も大映もドツボだったからよその映画にも出れたんだねえ。
菅原文太+川地民夫というコンビを考えた俊藤Pの慧眼はさすが。

人間しこしこ生きてかなあかんのよ。
そんなバイタリティを教えてくれる作品。

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