今日から公開の映画「オリエント急行殺人事件(2017年版)」を観る

事務所帰りに毎年恒例の実家に送る
オードリー・ヘップバーンのカレンダーを買い、
ついでに卓上カレンダー買ったりなんやらしてたら
レイトショーの時間になり、せっかくだから
今日から上映の「オリエント急行殺人事件」を観に行った。

昔のバージョンの話はこちら

でまあ、賛否両論あるのも無理ねえなあこりゃ、というのが感想。

いいとこあるにはあんのよ。
悪役でいえば前作のリチャード・ウィドマークより
今回のジョニー・デップの方がいいと思うし。
ポアロも思ったよりは違和感ないし。
アルバート・フィニーとピーター・ユスティノフの合いの子みたいな。

ペネロペ・クルスは好きだし、
ミシェル・ファイファーはババアになったなと感慨深いし。
デイジー・リドリーもなかなかいいわいな。

しかし……これクローズド・サークルじゃねえわな。
ミステリ感、サスペンス感が薄味。
全編通してなんつうのかね、ポアロってこんな人紹介映画というか。
これ観ようという人はたいてい話の中身知ってるだろうから
ネタばれしてもええだろと思って書くけど

 

 

要は「全員犯人ですわ」という意外性と緊迫感がちーともない。

なんたって車内で誰が犯人なのか、
最後に全員集めてポアロが推理して
一つ一つ緻密に細かい謎解きやってくのが見どころなのに

 

表で全員集めて謎解きしてどうすんだ!

謎解きになってねえし。唐突すぎるだろ。
お前いつ推理なんかした。灰色の脳細胞がいつ働いた?

 

しかも列車動ける状態だし。
救助に来た人間に近づくな言うてやることがそれか?
全員横に並んで座ってるのもわけわからん。

クローズド・サークルのミステリの面白さが完全にどっか行ってる。

雪に囲まれて列車が動かない中、
乗客が殺され誰が犯人かわからない。
ポアロが一人一人から話を聞いていく。
この過程があって、最後に点が線に繋がっていくのが面白いのに
しょうもないアクションとか入れたりして過程がメタメタ。
これ、原作知ってる人向けのつくりでしょ。
知らんかったらなんのこっちゃわからんのでは。
製作者側の甘えとしか思えない。

だいたい最初のエルサレムの話なんかいらん。
とっとと列車に乗れ。
前作はいきなり古いフィルムみたいなのが流れ
観ようによっては説明不足とも思える部分もあったが
今度のは無駄が多すぎる。
もっと入れるべきものがあるだろ。

とにかく……列車から降りて話をするんじゃねえ!

あとラストで続編ありまっせみたいな終わり方をするな。

正直途中で寝そうになったが、
とある登場人物がぶっ放す拳銃音でビクッと復活。
前の列にいたおばはん2人、途中で帰ってった。
その気持ち、わからんでもない。

次はナイル殺人事件をやるらしい。
今度はもうちょっとまともなものを期待したい。

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