1977年出版の長編ミステリ。同年に田中登監督、永島暎子主演で映画化。古尾谷雅人のデビュー作でもある。あらすじ舞台は東京近郊にある中学校。ある日、若い音楽教師・田路節子が校内で強姦された。犯人と思われるのは校内の不良グループで、その中心にいる江川が主犯と思われた。しかし、節子から相談を受けた校長・神野、教頭・安倍、江川の担任・瀬戸山は事件をもみ消そうとする。ただ一人、生活指導主任・影山は抵抗するが
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1987年出版の作品。信濃のコロンボこと竹村警部シリーズ第4弾。もっとも周囲からコロンボと呼ばれてるかといえばそうでもない。下の名前が岩男なので「ガンさん」と呼ばれていたりする。1998年、2002年、2016年と3回テレビドラマ化。ちなみに「北国」は「ほっこく」と読むそうな。あらすじ静かな湖畔の森の陰からというわけではないが野尻湖の学術調査現場から歴史的では全くない新しい人骨が発見された。頭蓋骨
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1991年出版の自選傑作短編集。表題作のほか、「判事よ自らを裁け」「奇妙な再会」「縄の証言」「愛する」「美の犯罪」の計6編を収録。あらすじこの中でドラマ化されてると思われるのが「判事よ自らを裁け」「奇妙な再会」「縄の証言」。「判事よ自らを裁け」1960年の作品。タイトルからだいたい想像が付くかと思うが、死刑の判決を受けて病死した被告にアリバイがあったことが判明。裁判官はそのことを知りながら、定年ま
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1970年初版の推理小説。第15回江戸川乱歩賞最終候補作。受賞した森村誠一「高層の死角」と最後まで争い惜しくも受賞は逃したが、埋もれさせるには忍びないということで異例の刊行となった伝説の名作。1973、1978、1982、2010年と4回テレビドラマ化されている。あらすじ「婦人文化」記者の砂見亜紀子。彼女は福岡県のさまざまな分野で活躍する女性の取材を続けていた。ある日、小児心臓病を専門とする女医の
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2015年出版の警察小説。2018年に東映で映画化。役所広司、松坂桃李、江口洋介、真木よう子などが出演。あらすじ舞台は昭和63年広島県呉原市。所轄の呉原東署に赴任してきた日岡秀一巡査。日岡はやくざとの癒着を疑われている敏腕刑事、捜査二課主任の大上章吾巡査部長とコンビを組むことに。手練手管を駆使して強引に突っ走る大上に戸惑いながら日岡は極道の世界を理解し、また刑事として成長していく。暴力団同士の勢力
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1979年出版の三毛猫ホームズシリーズ第2弾。1980年に土曜ワイド劇場でテレビドラマ化。主演はもちろん石立鉄男、坂口良子コンビ。市毛良枝、奈美悦子、根上淳、倉石功らが出演。あらすじ刑事・片山義太郎の妹・晴美はカルチャークラブの受付嬢に。何もない平穏な日々…なわけがない。ある日、金崎沢子と名乗る女性が生け花から英会話まで30クラスある全部の口座を申し込んで授業料一括で支払った。同じ時間が被る講座ま
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1984年出版の女検視官・江夏冬子シリーズ第2弾。1985年に火曜サスペンス劇場でテレビドラマ化。タイトルは「京都慕情殺人事件」。主演は水沢アキだった。長門裕之、夏樹陽子、中山仁、中村竹弥など出演陣は結構好み。あらすじ東大医学部を出て警察畑へ進み、京都府警に赴任してきた江夏冬子。忙しい日々の中、やっと手が空いたので時代祭を見物に。友人の白川由美子を待っていたが姿がない。そんな時、紫式部に扮していた
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1978年刊行の本格ミステリ。1989年にはフランス犯罪小説大賞受賞の栄誉に輝いた。1982、1989、2011年と3回テレビドラマ化されている。あらすじパリ郊外で出会った男と女。一夜の甘いラブロマンスに酔った男は正義感を発揮したばかりに干されている大学助教授。ところが、自分を干していた大学教授が何者かに殺された。いろいろ話を聞いてると教授を殺したのはパリで出会った女らしい。男は女から交換殺人を持
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1982年刊行の本格ミステリ。著者・夏樹静子の代表作の一つとして有名。1983、1986、2001、2010、2012、2019と実に6度にわたりテレビドラマ化されている。映画化は1984年。主演は薬師丸ひろ子だった。毎度おなじみ角川映画。あらすじ日本有数の製薬会社である和辻薬品。その和辻一族が正月、富士山に近い別荘に集まった。ここで楽しかったね、はいさようならではミステリにならない。当然のごとく
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1981年出版の長編医学サスペンス。同年に火曜サスペンス劇場でテレビドラマ化。出演は加山雄三、芦田伸介、加賀まりこ、吉沢京子など。あらすじ日本一の医療法人を目指し、利益拡大に驀進する男、現台宗八郎。宗八郎の辣腕によって、医療法人誠心会は大きく伸びるがそのワンマンぶりに問題が。実の子でありながら宗八郎の営利主義に立ち向かう外科部長・村瀬信彦。村瀬の異母弟である現台尚治は脳力にも品格にも劣るが、宗八郎
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